歴史の授業ではなおざりにされがちな「日本の戦後史」ですが、社会に出るとこれほど「使える」分野はありません。
そこで、池上彰教授の東工大講義シリーズ第2弾になる今回は、『この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」』と題し、平成生まれの学生たちに、日本が敗戦から不死鳥のように甦った道筋から、現在の問題を解くヒントを教えます。

内容紹介

1章を立ち読みできます。ただ、キーワードを伏せてあります。ぜひ、正解を考えつつご覧ください。 伏せた箇所をクリックすると答えが表示されますよ。

  • 1 原子力 事故からわかる「想定外」のなくし方

  • 2 復興 どうやって敗戦の焼け跡から再生したのか?
  • 3 自衛隊と憲法 「軍隊ではない」で通用するのか
  • 4 政治 55年体制から連立政権ばかりになったわけ
  • 5 日米安保 米軍は尖閣諸島を守ってくれるのか?
  • 6 エネルギー エネルギーが変わるとき労働者は翻弄される
  • 7 韓国 “普通の関係”になれない日韓の言い分
  • 8 教育 学校では教えない「日教組」と「ゆとり教育」
  • 9 高度成長 日本はなぜ不死鳥のように甦ったのか
  • 10 公害 経済発展と人の命、どちらが大事ですか?
  • 11 沖縄 米軍基地はどうして沖縄に多いのか
  • 12 全共闘 1968年、なぜ学生は怒り狂ったのか
  • 13 国土計画 日本列島改造は国民を幸せにしたか
  • 14 バブル アベノミクスはバブルの歴史から学べるか
  • 15 政権交代 なぜ日本の首相は次々と替わるのか

池上 彰(いけがみ・あきら)

1950年、長野県生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。報道記者として、松江放送局、呉通信部を経て東京の報道局社会部へ。警視庁、気象庁、文部省、宮内庁などを担当。94年より11年間、NHK『週刊こどもニュース』でお父さん役をつとめ、わかりやすい解説が話題に。2005年3月にNHKを退社し、フリージャーナリストとして多方面で活躍中。12年より東京工業大学リベラルアーツセンター教授。著書に『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』『池上彰の「ニュース、そこからですか!?」』(文春新書)、『世界を変えた10冊の本』(文藝春秋)、『そうだったのか!現代史』(集英社文庫)、『池上彰のやさしい経済学』(日本経済新聞出版社)など多数。