本の話

読者と作家を結ぶリボンのようなウェブメディア

キーワードで探す 閉じる
なぜ日本人はネコが好きすぎるのか?

なぜ日本人はネコが好きすぎるのか?

「本の話」編集部

『毎度あり! またきてニャ 商店街のネコ店長』 (梅津有希子 著)


ジャンル : #ノンフィクション

なぜ日本人はネコが好きすぎるのか

梅津 以前、とあるITジャーナリストを取材した際に聞いたことですが、Instagram社の社長が、「なぜ日本人のInstagramはネコと料理ばかりなのか?」と不思議がっていたそうです。なぜそんなにネコが好きなのかと。アメリカでは美女の自撮り写真ばかりなので(笑)。

西尾 日本は地域ネコが多いので、ネコ好きが多いのかも。野良ネコはどこの国にもいますけど、日本の地域ネコたちは、数人からごはんをもらっているケースも多々ありますよね。あっちではタマと呼ばれ、こっちではシロと呼ばれるなど、名前も複数持ってて、地域のみんなから愛されている。一説によると、江戸時代にチフスが流行り、媒介するネズミを減らすためにネコを増やしたという話があって、そこでネコが一気に増えたのかもしれません。

梅津 なるほど。ネコはネズミを捕るのが仕事ですからね。

西尾 あと、日本の家は引き戸が多いので、ネコが自分で開けて家に入りやすいということもあるのかも。

梅津 たしかにドアノブは開けにくい。たまに開けられるネコもいますけど(笑)。日本のほうが敷居が低いのかもしれませんね。「いつの間にか野良ネコが居ついていた」という話もよく聞きますし、『商店街のネコ店長』にも、元捨てネコや元野良ネコが多数登場します。みんな店主やスタッフ以外に、お客さんや商店街の人たちにも愛されているのが印象的でした。

松本 地域のネコに寛容な街はいい街だと思います。人々のコミュニケーションが取れているということですので。

梅津 たしかに。だから商店街には、ネコとともに暮らす温かさや人情味があふれているのかもしれませんね。

毎度あり! またきてニャ 商店街のネコ店長
梅津有希子・著

定価:本体1,200円+税 発売日:2014年11月12日

詳しい内容はこちら

プレゼント
  • 『もう明日が待っている』鈴木おさむ・著

    ただいまこちらの本をプレゼントしております。奮ってご応募ください。

    応募期間 2024/3/29~2024/4/5
    賞品 『もう明日が待っている』鈴木おさむ・著 5名様

    ※プレゼントの応募には、本の話メールマガジンの登録が必要です。

ページの先頭へ戻る