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最終回 坂口安吾「肝臓先生」の舞台にもなった伊東からポルトガルまで

最終回 坂口安吾「肝臓先生」の舞台にもなった伊東からポルトガルまで

『俳優・亀岡拓次』『のろい男』 (戌井昭人 著)


ジャンル : #小説

ポルトガル・ナザレ――写真紀行

 最後、第6話「なんでもサウダーデ ポルトガル」のナザレには、去年の秋、ひとり旅で行ってきました。

左:ナザレの全景です。ケーブルカーで丘のうえに登って行くと、左手が町です。屋根が赤くてきれいでした。丘の向こう側にあるビーチは波が高くて、サーフィンで有名な土地みたいです。
ナザレという地名は、イエスが育ったナザレから、聖母マリア像が持ち込まれたことにちなんで名付けられたそうです。そのマリア像が教会に収められているのだとか。 右:ナザレの民族衣装を着たおばちゃんたちです。ポルトガルの他の町では見かけない、ナザレだけの衣装みたいです。このおばちゃんたち、短めのスカートを穿いて、街でボウリングみたいなゲームをやってたり、屋台でナッツを売ってたり、「貸し別荘あります」の看板持ってたり……。なんだか、やりたい放題な感じの人たちでした。
左:夕暮れどきで、コウモリみたいに見えます。上着の袖は短くて、ポンチョみたい。でも下は、絶対にスカートです。 右:ナザレで適当に飛び込んだレストラン「ア・タスキーニャ(A Tasquinha)」がすごく美味しくて、ずっとここばかり通ってました。
テーブルの上に、塩茹でにした海老と、パンと、チーズが置いてあって、手をつけるとチャージを取られるシステムです。食べなくてもかまわない。
左:毎日通っていたら、帰る日に、海老の賄いを出してもらったんですけど、これがおいしかった! テーブルの海老が手つかずで残って悪くなる前に、ガーリックバター炒めにしちゃうんですね。ご馳走さまでした。 右:亀岡が食べてるイワシとジャガイモの料理は、こんな感じです。
左:この豚肉もとんでもなくうまいんです! バターが効いていて。
ワインは檀一雄も好きだった「DAO(ダン)」。「白ワインください」というと、これが出てきます。少し小ぶりな壜で、飲みやすくて、美味しかった。 右:これはポルトガルのお菓子です!アラレちゃんが棒にさしてるウ○コみたいですが、カルメ焼きみたいなお菓子で、甘いんです。ナザレの名物なのかな?

写真©戌井昭人

文春文庫
俳優・亀岡拓次
戌井昭人

定価:748円(税込)発売日:2015年11月10日

単行本
のろい男
俳優・亀岡拓次
戌井昭人

定価:1,485円(税込)発売日:2015年11月14日

プレゼント
  • 『もう明日が待っている』鈴木おさむ・著

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    応募期間 2024/3/29~2024/4/5
    賞品 『もう明日が待っている』鈴木おさむ・著 5名様

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