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ニューヨークの魔法にかかった私たち

『ニューヨークの魔法の約束』 (岡田光世 著)

2007年2月に第1弾『ニューヨークのとけない魔法』が刊行されて以来、最新刊の第7弾『ニューヨークの魔法の約束』まで、累計35万部を突破した大人気シリーズ。全巻揃えて周りにも薦めたくなる、不思議と人と話したくなる“魔法”にかかる人が続出! 3人の読者の方に、シリーズの魅力を語っていただきました。

座談会出席者(左から)
角田友里子さん(40代 主婦・図書館勤務)
池原清夫さん(60代 元百貨店勤務)
中山綾子さん(30代 メディアプロモーター)
『ニューヨークの魔法の約束』 (岡田光世 著)

――今日はお集まりいただき、ありがとうございます。「ニューヨークの魔法」シリーズとの出会いをまずは教えてください。

池原 1988年から5年間、ニューヨークに駐在していましたが、やはり駐在経験のある後輩(男性)から第1弾の『とけない魔法』をもらったのが最初です。「これ面白いですよ」と渡されたんだけど、一緒に貰った常盤新平のほうが馴染みがあったので、こちらはしばらく置いといたんです。ある時ぱらぱらと見て「お、これ分かるな」「あるある」と(笑)。すぐ本屋に行って、その時出ていた第3弾の『魔法のことば』までを買って、一気に読みました。

角田 私は2007年から3年間、主人の駐在でニューヨークの隣のニュージャージー州に住んでいました。「魔法」シリーズは帰国後、お友達に薦められてから。読んですぐに、「ああ、どうして向こうにいる間に出会えなかったんだろうー!」って、思いましたね。マンハッタンへは少しずつ1人で出かけるようになったんですが、街で「そのスカート素敵ね」って話しかけたり、タクシーで運転手と妙に話がはずんだり。英語は全然得意ではないんですが、きっかけを見つけて、ちょっとしたことでも話しかけるようにしてました。

池原 じゃあ読む前から、「魔法」の世界を実践していたんじゃない。

角田 通じるときと、全然通じないときが、ありましたけどね(笑)。

中山 私は何年か前、本屋の〈ニューヨーク・コーナー〉で『魔法のことば』を、これは何だろう~?と思って購入したのが初めてです。10代の頃に音楽活動をしてたのですが、向こうで仕事をしていた知りあいの話を聞いてすごく憧れてはいたものの、私自身はまだ行ったことがなくて。でも、ニューヨークに行ったことはないのに、こんなに行った気分にしてくれる本があるんだな、というのが初めの印象ですね。

 会社に勤めだしてから間もなくて、1人暮らしをしていて……寂しくなったりちょっと辛いことがあると、よく岡田さんの本を読んでいました。

――人に薦められたのがきっかけ、と池原さん・角田さんはおっしゃっていましたが、ご自分でも人に薦めたことはありますか?

池原 ものすごーく、やってます(笑)。僕の場合、コミュニケーションのツールとして人にあげることが多い。『とけない魔法』はもう読んでます、という人も結構いて、そういうときはカラー写真が載ってる『魔法のさんぽ』にしたり。人に本をあげるって、時に押し付けがましくなって難しいですが、これは文庫本で写真も入っていて、電車に乗っている間に1話読めてしまう手軽さで、プレゼントしやすいんですね。

角田 岡田さんの文章って、素直にすっと入ってくるんです。それに1冊の中のエピソードの組み立て方も絶妙。私にもこんな出会い、瞬間が起きるんじゃないかしら、起きたらいいなぁって、読者は思うから、このシリーズを読み続けるんだと思います。

中山 私はこのシリーズの、人に寄り添ってくれるところが好きです。実は文章を書く講座に通っていて、実際に自分で物語を書くこともあるのですが、いざやってみると岡田さんがいかに色々な人や光景に視線をあて、見えない言葉を感じ取っているのかが分かりました(笑)。

池原 エッセイのなかで、ものすごく自分をさらけ出しているけど、品があるし、根がピュアだから、露悪的にならないんですよね。

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ニューヨークの魔法の約束
岡田光世・著

定価:本体630円+税 発売日:2016年12月01日

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