2011.11.14 文春写真館

“世界一マンガを描いた男”石ノ森章太郎

文・写真: 「文藝春秋」写真資料部

“世界一マンガを描いた男”石ノ森章太郎

 昭和十三年(一九三八)年、宮城県登米郡石森(いしのもり)町に生まれる。本名、小野寺章太郎。高校卒業後に上京、トキワ荘に住み、故郷の名をペンネームとし、水を飲みコッペパンをかじりながらマンガを描きまくった。「サイボーグ009」、「仮面ライダー」、哀しみを胸に戦うヒーローが人々の心を掴んだ。

 あらゆる種類の仕事をこなし、自ら「萬画家」と名乗った。そんな石ノ森に、バブル景気爛熟期に持ち込まれた企画が「マンガ日本経済入門」。「マンガの可能性を広げた」とされるこのシリーズは、爆発的な売れ行きで、社会現象ともなった。

 写真は「週刊文春」(昭和六十二年十一月十二日号)のインタビューにて。「働いて得るカネが本当のカネ、頭の中でカネを転がして云々は、性に合わない」と断言し、「意識的に財テクの危険性とかむなしさみたいなもの――企業あるいは国そのものを逆の視点で見ているつもりなんです」と語っている(その警告どおり、数年後にバブル経済は崩壊した)。

 平成十年(一九九八)年死去。平成二十年には「世界一多作な漫画家」としてギネスに認定されている。故郷に近い石巻市に平成十三年設立された「石ノ森萬画館」は、今度の震災で甚大な被害を受けたが、街の復興とともに、再開に向けて努力が続けられている。

 彼の生みだしたキャラクターたちは、姿形を変えつつも、現役で子供たちの英雄であり続けている。

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