別冊文藝春秋 ただいま連載中

待望の「武士道」シリーズ、始動
出会いあり、予期せぬ苦難あり、乞うご期待!

誉田哲也「武士道ジェネレーション」

文: 誉田 哲也

「武士道」シリーズの続編というのは、私の中でもちょっと特別な位置付けというか、姫川玲子シリーズや「ジウ・サーガ」の続編を書くのとは、まるで意味が違うんですね。警察ものなら、多少インターバルがあっても、途中で短編を書いたりもするんで、そんなにご無沙汰感はないんですけど、香織や早苗とは、もう丸っきり6年、顔も合わせてなかったですからね。正直、不安はありました。

 でも、なんでしょうね。書き始めると、彼女たちの方から、ワーッと喋ってくるわけですよ。あのね、この6年の間に、こんなことがあったんですよ、こんなこともあったんですよ、ちょっと聞いてくださいよ、って、香織と早苗が、我先に自分のエピソードを披露しようとするわけです。

 そして、彼女たちの現在――。

 新しい出会いもあるし、予期せぬ苦難もあるし、けっこうてんこ盛りです。それを、香織は香織らしく、早苗は早苗らしく、一つひとつ乗り越えていくんです。逞しいですよ。ほんと、彼女たちを見ていると、偉いなって思います。

 今の時点でもう、最終章まで書き終えているんですが、まさにあっというまでした。6年ぶりに彼女たちと会って、数カ月一緒に過ごしましたけど、これでまたお別れなんだと思うと、正直、寂しい気持ちはありますね。

 でも、大丈夫。私が書いても書かなくても、あの子たちは元気にやってます。真っ直ぐ生きてますよ。そのことが今回、よく分かりました。私自身、安心しました。

本連載が単行本になりました!

武士道ジェネレーション
誉田 哲也・著

定価:本体1,500円+税 発売日:2015年07月30日

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別冊文藝春秋 電子版1号(通巻317号/2015年6月号)

定価:※各書店サイトで確認してください
発売日:2015年05月08日

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