2016.04.22 ニュース

『民王』が帰ってきた! スピンオフ&番外編、制作発表イベント詳報

『民王』 (池井戸潤 著)

昨年夏にテレビ朝日系で放送された連続ドラマ『民王』。原作は、コワモテの総理大臣・武藤泰山と、そのおバカな大学生の息子・武藤翔の魂が入れ替わってしまう異常事態が発生、日本の政治が危機にさらされるという池井戸潤さんのベストセラー小説『民王』。原作のテイストを見事に映像に落とし込んだドラマ版も、放送されるや異例の評判を呼び、多数の賞も受賞。あの名作が、熱狂的なファンの声を受けて帰ってきました。先週4月15日に放映された『民王スペシャル~新たなる陰謀~』を皮切りに、4月22日夜11:15からは女性ファンの圧倒的支持を受けた秘書・貝原茂平を主人公とする『民王スピンオフ~恋する総裁選~』が、そして同じ22日の深夜0:10から、『民王番外編 秘書貝原と6人の怪しい客』(全6話)がネット配信されます。これを受けて、4月17日、『民王番外編』の制作発表イベントが行われました。

『民王』 (池井戸潤 著)すべてはこの原作からはじまった!

『民王番外編』は、総理大臣秘書である貝原茂平が「政界3大おバカ息子」の名を轟かせる鶴田航(わたる)議員の教育係として奮闘するという物語。全エピソードが鶴田議員の事務所のなかだけで演じられます。この日のイベントは単なる制作発表ではなく、ドラマの設定そのままのショート劇が舞台で演じられる(!)というものでした。幕が上がると、そこにあったのは「鶴田航事務所」! 抽選を勝ち抜いて集まった100人の貝原ファンの前で、「番外編」のさらに「番外編」がはじまったのです。

写真左から ラサール石井さん、矢野聖人さん、高橋一生さん、佐津川愛美さん、本多力さん

 おバカな2世議員・鶴田役の矢野聖人さん、古株の秘書・花山夏樹役のラサール石井さん、やる気のない秘書・新妻結花役の佐津川愛美さん、そしてタイトルロールである冷静沈着な議員秘書・貝原役の高橋一生さんのレギュラー陣4名が勢ぞろい。選挙区の特産品であるイチゴ「たまおう」のプロモーションイベントを2時間後に控え、議員にイベントをうまく乗り切らせようとする貝原の奮闘がはじまります。好物のグミを食べ続けてろくに話を聞かない鶴田、オロオロするばかりの花山……。そこへ本多力さん演じる観光大使がギターを抱えて登場、混乱の度が深まるなかで、貝原はやおらギターを奪い取り、ギターをかき鳴らしながら「弾き語り」で鶴田議員に説教を開始し、ついにはデスクの上に仁王立ちになっての演奏&説教に突入! 高橋一生さんの見せ場でショート劇は大団円を迎え、そのまま制作発表へとなだれ込みました。

 迫真のショート劇、演者全員がこの日の朝から稽古をくりかえしてきたとのことで、矢野聖人さんは開口一番、「いまホッとしています。よかった、無事に終わって……」と大安堵。そして気を取り直して、「僕史上、最大のコメディをやるということで、『チャンスだ!』と思いました。狂ってしまえ、怒られないかぎりは振り切ってしまえと思ってやっていて、それがドラマとして成立しているのは周りのみなさんのおかげです。アドリブもすべて受け止めてもらえました」と意気込みを語ってくれました。

 主演の高橋一生さんも、「この制作発表のために完成したものを観ましたが、とても面白いものに仕上がっていると思いました。短い中にギュッと面白いものが詰まっています。時系列でいうと『民王スペシャル』のあとの話で、貝原というキャラをどういうふうに安定させるかということを考えていました。貝原が新しいところで働くということで。でも貝原が貝原として勝手に動いてくれました。貝原は受けのキャラですが、みなさんのおかげで貝原の新しい側面をみせることができたと思っています」

 議員を甘やかしてきた秘書を演じるラサール石井さんも撮影現場でのチームワークのよさをこう語ります。「まったく知らない同士で集まって読みあわせをはじめましたが、やっていくうちにチームワークができてきました。1回10分か20分で全6話を3日で録ったんです。1日14時間を毎日、夜中に解散して翌朝にまた集まる、ということでチームワークができていきました」

「とっても楽しい現場でした!」と異口同音に言うのはもうひとりの秘書・新妻役の佐津川愛美さん。「スタッフさんの“民王愛”がすごくて、いいものをつくろうという思いが強かった。そのせいで『密』な感じになったのだと思います」

【次ページ】あの貝原秘書が取り乱す姿が!

民王
池井戸潤・著

定価:本体620円+税 発売日:2013年06月07日

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