『烏に単は似合わない』と『烏は主を選ばない』のように志帆から見た視点で語られていた『玉依姫』では若宮の行動がいろいろとわからないことが多かったことが語られていて若宮がどうしてあれほど危機感を抱いていたのかが納得できた。『玉依姫』から続いていた山神、そして記憶の戻らない金烏の謎解きもいろいろな神の伝承交えつつ展開される和風ファンタジーの醍醐味を味わった。
(正文館書店本店 鶴田)
シリーズ最大の危機到来!! 山内は、八咫烏は、一体どうなってしまうんだ!! ドキドキしながら読みました。先生!! 続きが、めちゃくちゃ読みたいです!!第二部が待ち遠しい!!
隠された山内誕生の秘密。それは……八咫烏の存在を根幹から覆してしまうものだった!? 長編シリーズだからこそなし得る壮大な人間(烏)ドラマに胸が締めつけられました。まさかこんなことになるなんて!!
誰もが予想し得なかった八咫烏の命運に、目を背けずにいられるだろうか?
(喜久屋書店明石駅ビル店 松本光平)
ここまで読んできて良かった!!
巻を経るごとに、美しい日本語はそのままに優雅さをまといながら歴史と謎が交差し、スピード感溢れる迫力とスリルに満ちた一級品。登場人物全てが主役になりうる今作は、シリーズの中で最も好きな作品
(明文堂書店富山新庄経堂店 野口陽子)
早速これを機会に一作目から読み進め、シリーズを追うごとに読むスピードを抑えきれず、読み終わった後も余韻の沼からしばらく這い上がって来られないままいっそこのままずっとはまっていたい気持ちです。どの作中でも登場人物達の心情に触れ、彼らの言葉に心が震える場面ばかりで…是非この作品をまだ知らない方々にも一作目から大事に読んでもらいたいと思えるシリーズ作品でした。
終盤の思いもよらない展開で、度肝を抜く阿部智里ワールドは読者なら周知の所ですが、自分でも気づかない内に心ごと持って行かれていた様です。素晴らしく感動しました!今回の作品が次に続くステージにどう関わって行くのか、今から楽しみです。
来年の夏を首を長くしてお待ちしております
(丸善広島店 永井)
心が動かされるとは、この事だ!
何という素晴らしき物語世界だろう。
自然と人間が繰り広げる壮大なファンタジーは、禁断の地も聖域をも踏み越える。
個の細胞レベルからこの世の全てを震わせ、大地と天空を溶け合わせるような
おおらかな包容力もまた印象的。
圧巻の筆力で、深淵なテーマを刻みつけた、読み継がれるべき伝説の誕生に拍手!
(三省堂書店営業企画室 内田剛)
空棺の烏を文庫で読んだあと玉依姫も文庫を待とうとしていましたが、読み終えてすぐさま玉依姫を購入しました。それと今回の弥栄を通して読めたので臨場感が凄いというか興奮しました!このときこうだったというのがきちんと理解できたのもよかったです。ぜひ読者にはもう一度通して読むことをお薦めしたいですね。(寝るのが惜しくでも寝なきゃいけない、結果八咫烏の夢までみました)
八咫烏シリーズは巻を重ねるごとに世界感が壮大になっていて、出てくる人物もどんどんと成長していっていました。弥栄の烏は特にそれが顕著です。異世界が舞台でも読者を置いていかずそれどころかしっかり引き込まれてまるでその場にいるように感じられるところが大好きです。オール読物に外伝が掲載されていましたが、他の人物の物語も今後ぜひ読みたいです。個人的には天狗と、路近。つまりはまだまだ読み足りません! ぜひ続編を期待しています!
(うつのみや金沢香林坊店 小松稚奈)
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『もう明日が待っている』鈴木おさむ・著
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