5巻目の『玉依姫』でさらにいろいろ疑問がわいてきていたので今回の巻で第一部完結と聞いて、いったいどんなストーリーになるのだろうとわくわくしてました。今回も、表が一瞬で裏になる、はっとする展開で、初めて『烏に単は似合わない』を読んだ時の衝撃がよみがえってきました。
この巻を読んで、『玉依姫』を読んでさらにもう一度一巻目から読み直しました。 雪哉や若宮をはじめ、登場してきた人々のそれぞれの覚悟の強さに震えました。 「正義」と「悪」は表裏一体で、見方によるのだと、改めて感じました。
(明文堂書店金沢野々市店 表理恵)
実はシリーズの第一作目が発売された時に、読むか読まないか悩んで結局読まなかった本でした。今回「弥栄の烏」を読んで、やっぱり読んでおけば良かった!と後悔しました。とても面白かったです。読んでる間、続きが気になって気になって……。
「弥栄の烏」を読んでからとにかく気になって「烏に単は似合わない」から順に読んでいます。第一部の完結を読んでいるのでネタバレ感はありますけど、やっぱり面白いです。
一作目と二作目は対になっているというのがとても良かったです。今は、「玉依姫」を読んでいるところです。
最後まで読んでからと思いましたが、読むのがあまり早い方ではなくて。これからどうなっていくのか、本当に本当に気になります。楽しみにしています。一年に一度の楽しみが一つ増えました。応援しています。
(MARUZEN広島店 中島)
クライマックスと言っていいのだろう奈月彦と大猿の対峙する場面、これまで謎として残されていたことがら明らかにされていき、それぞれの善悪の立ち位置さえも揺らいでいく。シリーズを通して緻密に組み立ててこられた世界観にまったくの綻びを感じさせずに、ここまで物語を運んできた著者の力には脱帽するほかない。
第二部で活躍するのはお馴染みの面々なのか、それとも新しい世代になるのか? なんにしても今から楽しみで仕方がない。
(ジュンク堂書店ロフト名古屋店 石本秀一)
八咫烏シリーズは私が書店員という事を忘れ、一読者として新刊発売を楽しみにしている作品です。これまでの5作すべてがここに繋がりワクワクさせられました。少年の成長と、それぞれの正義がぶつかり合う今作も夢中になり一気読みしました。いつもながら早く続きが読みたくなります。
(BOOKPORT大和店 坂井真や)
金の烏である若宮が、山内の民を守るため満身創痍で記憶を辿ろうとする姿、応援しながら 息を詰めながら 読み進めました。第一作から読んでいる方は、親のような 友のような気持ちで 物語の終演を見守ったでしょう。
私は実は、この物語に触れたのは最終巻が初めてでした。もっと早く読めば良かった!遅ればせながらも、八咫烏シリーズに出会えて良かったです!
まだ読んでない方は、これから第一作から じっくり浸る楽しみが待っています。この物語から、読書の楽しみを知る第一歩になる方もみえるでしょう。この世界観、魅力的な登場人物たち、物語が持つ力の強さ。
余韻に浸りながら、第二部を心待ちにしています。
(MARUZEN名古屋本店 竹腰香里)
自分は誰なのかという奈月彦の問いや山内の成り立ちの謎が解かれていく面白さ、そこから明らかになる悲しみややりきれなさ。幾つもの思いが重なりつつ進んでゆくクライマックス。
これだけでも十分面白いのに前作の「玉依姫」があるおかげで更に世界が広がりました。最後の場面は一枚の名画を思わせる美しさでした。
(明林堂書店JR別府店 後藤良子)
弥栄の烏はとても面白かったです。シリーズを読んでいなくても、この作品の世界観に没頭できると思います。このシリーズは個々の作品が補完しあうように成立しているので、よりいっそうこの作品の世界観を味わいたいと思うならば、全部の作品を読むべきである。
弥栄の烏を読み終わったあとで、シリーズを一から読み返しています。本当にこれで、完結してしまうのでしょうか?
(文教堂赤羽店 丸山亮一)
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