「この本を読んで、あなたにも想像してほしい。いつ、どこで、私に起こったことが、あなたに、あるいはあなたの大切な人に降りかかってくるか、誰にも予測はできないのだ。」
レイプ被害を受けたと会見して訴えたジャーナリスト伊藤詩織さんの手記『Black Box』を18日発売します。
信頼していた人物からの、思いもよらない行為。しかし、その事実の証明には――ホテルという密室、差し止められた逮捕状、社会の受け入れ態勢、あらゆるところに“ブラックボックス”がありました。
なぜ、司法は裁けないのでしょうか?
詩織さんは2015年、TBS記者(当時)からホテルで意識のない状態で性的暴行を受けたとし、準強姦容疑で警視庁に被害届を提出しました。ところが記者逮捕の当日、中村格刑事部長(当時)の判断で逮捕が取り止めになり、東京地検は嫌疑不十分でこの件を不起訴と判断。詩織さんは今年5月29日に司法記者クラブで会見し、検察審査会への申し立てを公表しましたが、9月21日、検察審査会もこれを「不起訴相当」と議決。現在は真相究明などを求め、9月28日付で東京地裁に民事訴訟を起こしています。
「被害者A」ではなく実名のファーストネームで会見した詩織さんは、本書で苗字も明かしました。広く社会で議論する必要性を感じ、自分の掴んだ真実をすべて書いています。
勇気ある告白と提言に、賛同の声が寄せられています。
津田大介さん(ジャーナリスト/メディア・アクティビスト)
「スキャンダルの内幕本ではない。この国の司法制度に対する真摯な問いかけだ」
林真理子さん(作家)
「女性がNOといったら、絶対にNOなのだ。それを無視したら絶対に犯罪なのだ」
中島京子さん(作家)
「会見を見て、未来を生きる人たちのために意を決して声を上げた詩織さんを、一人にしてはいけないと思った」
佐藤優さん(作家・元外務省主任分析官)
「詩織さん、真実を語り続けるあなたの誠実さと勇気に敬意を表します」
三浦瑠麗さん(国際政治学者)
「鋼の強さ、誰にも殺せない感受性、娘をこのように育てたいと思いました」
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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