町名主の跡取り息子・麻之助。生まれてくる子の名を考えつつ、今日も町の揉め事に立ち向かう!

  • 『おやごころ』書影

なかなか縁談がまとまらず、周囲をやきもきさせる麻之助。そんな彼の元に新たな縁談が三つも! 果たしてその行方は……!?

かつて恋女房を亡くした江戸町名主の跡取り息子・高橋麻之助。そんな彼に、後妻とりの話がやってきたが……。

同心の養子となった吉五郎の様子がおかしいことを悟った、麻之助と町名主の清十郎。吉五郎には一葉という許嫁がいるのだが……。

町名主を継いだ清十郎。女子に滅法もてるが嫁取りは難航するにつけ、親友の麻之助、吉五郎は世話を焼くが、そこから新たな事件が…。

恋女房のお寿ずを亡くし、放心と傷心の日々に沈む麻之助。親友たちの助けで、少しずつ心身を回復させてゆく。感動のシリーズ第四弾。

「置いてけ堀」に落ちた清十郎は、落ちた理由を話すまいと必死だった。一方、妻のお寿ずから吉報を知らされた麻之助は有頂天になるが……。

神田町名主の放蕩息子・麻之助がお寿ずと結婚した。その波紋が意外なかたちで広がって。悪友3人組が魅力満点の神田町名主・裁定帖。

玄関で揉め事の裁定をする名主の息子・麻之助。支配町から上がってくる難問に幼馴染の色男・清十郎、堅物・吉五郎と取り組むが……。

高知県生まれ、名古屋育ち。名古屋造形芸術短期大学卒。漫画家を経て、二〇〇一年『しゃばけ』で第十三回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。以来、「しゃばけ」シリーズは大ベストセラーになり、十六年には第一回吉川英治文庫賞を受賞した。他の著書に、「若様組」シリーズ、「明治・妖モダン」シリーズ、「つくもがみ」シリーズ、『ちょちょら』『けさくしゃ』『うずら大名』『まことの華姫』『わが殿』『猫君』など。