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第一五三回芥川賞を受賞し、二〇一五年の話題をさらった「火花」が文庫化。受賞記念エッセイ「芥川龍之介への手紙」を併録。
火事騒ぎのさなかに若い娘が行方知れずになる。焼け跡からは御庭番の死体が。事件を目撃して攫われたかもしれない娘を小籐次が救う!
老夫婦殺人事件の容疑者の中に、時効事件の重要参考人が。執念を燃やす検事・最上だが、後輩の沖野は強引な捜査方針に疑問を抱く。
近江国友の鉄砲鍛冶の一貫斎は旺盛な好奇心から、失敗を重ねながらも反射望遠鏡を日本で最初に作り上げる。稀代の発明家の生涯。
刹那の欲望、嫉妬、別離、性の目覚め…。著者がこれまで一貫して描き続けてきた人間存在のエロス、生と死の根幹に迫る圧巻の短篇集。
海塚市では子供たちの体調はすぐれず、教師は愛郷教育を執拗に繰り返し、地元の魚や野菜は残さず食べる。ここは復興の町だった――。
十七歳で最愛の夫を亡くしたイネ曰く「死んでも魂はそばにいるの」。そのうちイネのお腹が膨らみ始め――。謎と笑いあふれる第六弾。
想い人・蓮次の帰りを待ちながら綱吉主催の大奥衣裳対決に臨むおりん。大老刺殺事件で幕閣に暗雲垂れ込める中、遂に打掛が完成する。
世界に名を馳せ、ミステリー界の旗手として活躍した著者。作家生活25周年を迎えた時、記念として全短篇から選ばれた傑作12篇。
維新の英雄西郷隆盛は薩摩の風土・人情、そして主家島津家の家風を抜きにしては語れない。若き西郷の軌跡を辿り、その実像に迫る。
鬼平誕生五十年を記念し、より読みやすい文字の文庫決定版を順次刊行中。カバーも一新、二〇一七年は鬼平で明け、鬼平で暮れる。
嫉妬する女、だめんず好きの女……歌舞伎に登場する女性たちには、時を越えた共感と驚きがある! 市村萬次郎氏との対談を特別収録。
選考委員が選考会に現れない、次々とライバルが出現、ブレまくる選考基準……。波乱万丈にして人間臭さ全開の直木賞ドキュメント。
漱石没後に続出した〝文豪ゆかりの品々〟の真贋。大ベストセラー作家の収支決算は? 娘婿が書き綴る、文豪の素顔と文壇回想録。
なぜ戦争の拡大をとめることができなかったのか、なぜ一年早く戦争をやめることができなかったのか。繰り返された問いを解説する。
「牛乳はなぜ白い?」など食べ物の疑問を科学的に説明、実際に学生たちと一緒に料理をして学ぶ阪大の名物講義をまとめた面白科学本。
どうせいつか死んでしまうのだから、好きなことだけしてふわふわと生きていたい。「笑点」司会を務める人気落語家の呑気な日常。