作品
香君という女性が人々を飢餓から救った伝説の残るウマール帝国。藩国王の娘アイシャは抜群の嗅覚で植物の世界を読み取る力があった。
一見豊かに見える帝国はオアレ稲という優れた品種の生産に依存していた。やがて綻びが生じて危機が訪れた時、アイシャは立ち上がる。
母の肺癌判明を機に出会った世界的物語作家と聖路加の医師が文学から医学の未来まで語り合う。未曾有のコロナ禍を受けて新章増補版。
“俺は記憶のないころから鍵盤に触れてきた”。聖書に噛みつき、ロックに心奪われ、メシアンの難曲と格闘する眩しい少年期の終わり。
生と死をめぐる人の身体と心の不可思議な関係を、作家と医者が様々な角度から掘り下げる。知的好奇心を刺激するかつてない傑作。
「オール讀物新人賞」で作家デビューする数年前、無名時代に雑誌掲載された短篇14篇が発見された。没後10年を前に、ファン待望の1冊
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