作品
3・11で露呈された現代日本の拠り所のなさ。遠くドイツ在住の筆者が、近代日本が失ったものを豊富な文学テキストから解き明かす。
「政治と文学」というテーマで、常に語られてきた戦後思想。今世紀を生きる我々に有効な思考とは? 気鋭の批評家による画期的論考!
現代文学の巨人、中上健次はいかにして作家になり、いかにして死んでいったか。幼少期から最期までを丹念な取材で描いた傑作評伝
妻の帰りを待つ父子、周囲の森のから異様な音が、奇妙なものたちが彼らを訪れる。新しい文学の冒険、不思議な味わいの連作集。
封印された記憶、摩訶不思議な事件、倒錯の性……夢とも現実ともつかぬ男女の因縁を徹底透視し、円熟の筆と技巧が冴えわたる佳品集。
自身の出身地から中上健次の故郷まで日本全国500以上の被差別部落を訪ね歩いた13年間の記録。大宅壮一ノンフィクション賞受賞
かつて中上健次が「路地」と呼んだ被差別部落。その出身者である著者が、日本全国に存在する路地を旅する異色のノンフィクション
“最後の無頼派”中上健次はいかにして作家となり、いかに死んでいったのか。幼少期から腎ガンの病室までを執拗に追った傑作評伝
絶対絶命の日本文学にあって読むべき作品、語るべき作家とは? 文学の「今」と真向から対峙し続ける当代一の批評家の最新文藝評論集
あらゆる性を可能にし、すべての汚辱を身に受ける高級ジゴロの青年。全篇にみなぎる性描写で大きな話題を呼んだ、急逝惜しまれる筆者の大胆、破天荒な長篇問題小説。(松山巖)
最近の文芸誌がツマラナイ。「文学」はどこへ行ったのか。怠慢な文壇を厳しい目で批評する、初の“文学のフィールドワーク”
日本社会、文学、映画、自作などをテーマに、柄谷行人、坂本龍一、庵野秀明、河合隼雄……十二人の気鋭と語り合う刺激的な対談集
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。