作品
「文藝春秋」創刊以来の名物として続く巻頭随筆から、選り抜き百篇を集めた一冊。芥川龍之介をはじめ、日本最高峰の文筆家がずらり。
不登校になった美緒は、盛岡の祖父の元へ向う。羊毛を手仕事で染め紡ぐ作業を手伝ううち内面に変化が訪れ…。家族の再生の物語。
没後40年を迎えてなおファンの多い向田邦子作品を伊吹有喜、平松洋子、酒井順子、一穂ミチらが検証。
家出をした高二の美緒は盛岡で毛織物の工房を営む祖父の家に駆けこむ。雲を紡ぎ、光を染め、風を織る中で少女は希望を見つけていく。
向田邦子を誰よりも讃仰している太田光による最も誠実なオマージュ。向田邦子ファン、また向田邦子を読んでいない太田ファンへ
人妻の恋の道行を描いた表題作をはじめ、おひとり様の恋心を衝いた「胡桃の部屋」、絶筆「春が来た」他、全5篇を収録した珠玉の短篇集
向田邦子の若き日の恋愛を、死後発見された恋文により妹の和子が明らかにする「向田邦子の恋文」。そして急死のおよそ2年前に書かれた遺言
なにげない日常風景からのぞく、ぞっとするような男女の真実——直木賞受賞作をふくむ傑作短篇集から、〈新装版〉全集刊行開始!
明治生まれの父を中心に繰り広げられる古き良き昭和の中流家庭の姿を、巧まざるユーモアを交えて鮮やかに描く。全24篇を収録
どこで命を終るのも運です——原稿用紙の走り書きは遺言だった。死の予感と家族への愛があふれたその内容を実妹が詳細に解説する
神社の鳥居の狛犬のように親密な男の友情と、親友の妻への密かな思慕を、太平洋戦争をひかえた世相を背景にあざやかに描いた長篇
昭和四年巳歳生まれ、八白土星、射手座。二十一年前に不意に喪われた向田邦子の全魅力を初公開秘蔵写真と妹の言葉でふりかえる
原稿用紙に走書きされたメモは遺言だった。事故死の予感と家族への愛があふれているその内容を、実妹が詳細に解説した感動の一冊
没後十八年、今明かす向田邦子の二十代。ファッション、大学進学秘話、お見合い騒動、結婚話等、作家の原点を初公開秘蔵写真と共に綴る。
父親の愛人問題にやきもきする四姉妹。だが、彼女たちもそれぞれ複雑な問題を抱えていた。赤裸々に描かれた家族のエゴと愛憎
いまだに不慮の死を惜しむ声が絶えない向田邦子。その遺志の小料理屋を守り続ける末っ子の妹が綴る家族、幼少時代、仕事、愛猫、病気、そして姉が遺してくれたもの。(中野玲子)
偶然知り合った男は病弱な画家。平凡なサラリーマンの夫とは何から何まで違っていた。微妙に揺れる女心を描いた表題作のほか「びっくり箱」「母上様・赤澤良雄」を収録。(向田和子)
作家・向田邦子の飛行機事故死から十余年。その遺志の料理屋を守り続ける末妹が、姉への思い、母、愛猫、幼少時代を綴る感動の随筆
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