作品
定年後に何を読むかは重要な課題だ。それに応えて余りあるのが本書だ。この1冊があれば、古典も歴史も90歳を過ぎても読了しない。
明治以来、日本には多くの無私の人、潔い人、天晴れな人、つまり「美しい日本人」がいました。厳選した73人の生き方が、胸に迫る!
柳田国男以降、最大の業績をあげた民俗学者・宮本常一の生涯を、物心両面で支えた財界人・渋沢敬三との対比で描く大宅賞受賞作
日本資本主義を生んだ栄一、それを引継いだ敬三、その狭間で廃嫡の憂き目にあった篤二。大宅賞作家が新資料を得て三代の謎を解く
吉田健一、ヘミングウェイ、開高健、チャトウィン、大岡昇平……古今東西17人の作家たち。なぜ彼らはこれ程旅を愛し旅を記したのか
土佐へ流罪になった隠れキリシタンに女色の試練が! 古老の口から語られる、運命に弄ばれた土俗の叫び。濃密なエロスに満ちた7篇
土佐の古老の口から語られる明治初年の奇妙な出来事や奇怪な犯罪の数々。濃密なエロスとグロテスクなユーモアが横溢の傑作短篇集
瀬戸内に浮かぶ沖家室島(おきかむろじま)。人口の7割を老人が占める島で、人口は底抜けに明るく、逞しく生きている。現代日本の死生観を問う力作
沖屋室島は七割が老人で、しかも彼らは底抜けに明るく生きていた。大宅賞作家が受賞後、初めて書き下す、生と死をみつめた異色ルポ
唐の都・長安。夜に輝く牡丹を生みだした利発な少年黄良が、狡猾な宦官相手に知略をめぐらす狂騒曲の果ては? 玄妙あふれる短篇集
柳田国男以降、最大といっていい業績をあげながら評価の定まらなかった宮本を、渋沢との対比で描ききった感動の評伝。大宅賞受賞
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