作品
かつて、山田家の嫁と女中頭だった千代とお初さん。大正から戦後にかけて、「普通」から逸れてもそれぞれの道を行く二人を描く。
漢籍素読から家事全般まで全て父・幸田露伴から仕込まれた幸田文。質朴かつ一筋縄でいかない文章は、生きた人間のように面白い。
家政婦の姉とラブホテル勤務の妹、職人気質のクリーニング屋と常識外れの女性客…日常のやりとりから生れる違和感が楽しい中篇集。
互いに交流する文豪たち。その人生を思いつつ、現代の人気作家がお墓まいり!食事処やお墓の地図ありの楽しいガイド。
中国の古典文学、漢詩の名篇が我われ日本人にもたらした影響とはなにか。文化波及の側面を異常心理学の視点から、縦横無尽に論じる。
世界的金融危機で全てを失った男と、将来有望な若きバイオリニストの女性が出会う。病を抱えた彼女を救うべく、男は再び金融市場へ。
路地、落ち葉、坂道、源流、夕闇・・・。森羅万象のなかに、美を感受し、出会えたことを生きる歓びにまで昇華させた随想録
誇りを無くした男と、夢を失った少女。愛情を注ぎ合う親子のような二人が、傷付きながらも再生していく様を描いた奇跡の人間ドラマ。
醒めた目をした人気子役時代、撮影所のヘンで素敵な人々、人生の店じまいの仕方……。心に残る事々を爽やかな筆で綴るエッセイ集
山本容子の偏愛する世界と日本のアーティスト百十九人の肖像版画と文章のハーモニー。カラー完全保存版の豪華な「見て読む美術館」。
敵対的M&Aを仕掛ける新興ファンドに食い込み、米系証券会社でのキャリアアップを図る32歳の美潮。彼女は何を手に入れたのか
父・露伴に家事を仕込まれた娘時代からその父を看取るまで、身近な人間観察や、自然の持つ力への畏敬など。随筆の真髄を知る1冊
桜田門外の変に翻弄された幻の焼き物、湖東焼。その美しさに魅せられた彦根の古着商、絹屋半兵衛の生涯を描く傑作長篇時代小説
日本経済が抱える現代の問題点を、ソフトな語り口で厳しく指摘する対談集。今まで経済が苦手だった人こそはまる、わかり易く面白い一冊
漱石、鴎外、寅彦、茂吉……日本を代表する文章家たちの、この作品のここが読みどころ! 人物評をまじえた高島流面白「名作ガイド」
企業買収で動向が注目される投資ファンドとのディールに、音楽会社の名前があがる。それは自分を捨てた父が働く会社だった……
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