作品
定年後に何を読むかは重要な課題だ。それに応えて余りあるのが本書だ。この1冊があれば、古典も歴史も90歳を過ぎても読了しない。
「文藝春秋」創刊以来の名物として続く巻頭随筆から、選り抜き百篇を集めた一冊。芥川龍之介をはじめ、日本最高峰の文筆家がずらり。
北野高校の同級生、ともに妻を亡くした91歳の二人が綴る日常、過去と現在の往還、淡い恋心。「男おひとり様」のリアルがここに。
一九七〇年十一月のあの日、市ヶ谷の死地に赴く三島から「檄」を託された著者だから見透した人間の本質。三島像を描ききった大傑作。
七◯年十一月、市ヶ谷の死地に赴く三島から「檄」を託された記者が四半世紀の沈黙を破って描く哀切の名篇。第十回新潮学芸賞受賞
栄光と挫折を体現した米大統領だから洞察しえたリーダーの本質。チャーチル、マッカーサーに吉田茂…20世紀の巨星達の実像に迫る。
昭和の裏話から今まで明かせなかった家族の秘密まで手練れの掌篇がギッシリ。笑い泣きにもらい泣き、浮世の垢もスッキリ落とせます
30年間、三百数十回に亙って、雑誌「諸君!」の巻頭を飾ってきた辛口名物コラムの筆者が遂に正体を明かした。精選された決定版登場
自分より長く生きるはずだった妻がガンに冒された。残り時間は少ない。稀代の名文家が、妻との出会いから別れまでの半世紀を綴る
自分より長く生きると思っていた妻にガンが宣告され、もう残された時間は少ない。その日々を慎ましくも力強く描いた感動の18章
恋に似たもの以外に恋があろうか——。私は時々女になる、と言った“人間観察人”がとっておきのテーマを語る新書シリーズ最終回
名コラムニスト山本氏の若き日の翻訳を一周忌を前に復刻。様々に読みとれる寓意と皮肉な味わいは後年の訳者のコラムを彷彿させる
明治以来流入した欧米の文物は、混乱と活気と迷惑をもたらした。日本人は文語文を捨てて何を失ったか。現代口語文の欠点を衝く!
司馬遼太郎が晩年十年の全精力を傾注した『この国のかたち』。原稿に添えられた未発表の書簡を含む豊富な資料でその全貌を検証する
自爆テロと終わることのない報復。「新しい戦争」は何処に向かうのか。立花隆、柳田邦男、吉本隆明、福田和也ら豪華執筆陣による論考
食うことで否応なく訪れる舌の快楽、人や場所の記憶、悲哀のスパイスが利いたポトフ。希代の名文家が新境地を示す珠玉のエッセイ
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