作品
舞台は日露戦争で日本が敗戦した世界。日系移民2世の登志矢は、革命の嵐に巻き込まれ数奇な運命に翻弄されていく。
昭和五〇年、アメリカ雑誌の取材を受ける直前、昭和天皇が思い出していた情景とは。戦前から戦後にかけて、稀代の君主を巡る連作集。
元服の儀が済み林弥は当主となるが、義姉への想いは募る一方、兄の死の真相は闇のなかだ。そんな折、あの男が江戸から帰ってきた。
過剰な自意識、空回りする憧れ、思い通りにいかない初恋。思春期の苦くて甘い心情を、鮮やかに、ポップに描き出す短篇集。
ありふれた事件のはずだった。「俺が名探偵の役目を果たせるか、今回は怪しい」。火村を追い詰めた、不気味なジョーカーの存在とは。
『黒面の狐』事件後、海運の要から戦後復興の礎となろうと灯台守になった物理波矢多は、二十年の時をまたぐ怪奇事件に巻き込まれる。
自殺未遂のあと消息を絶った主婦、訳ありの家庭の訳ありの新婦、自己中なシングルマザー。ちょっと困った女たちを相手に杉村が奮闘!
今の、マジック? 珍現象を目撃した楓太は、その場にいた冴えない中年男がどうにも気になるように。孤独な二人の人生が交差する。
楓太は、公園で信じられない光景を目にする。炊き出しを食べる中年男・春輝が箸を滑らせた瞬間――。孤独な二人の人生が交差する。
代議士の孫が誘拐された。犯人の要求は「記者会見を開き、政治家としてのすべての罪を自白せよ」。前代未聞の誘拐サスペンスが誕生!
一昨年結婚した後、自殺未遂をして一ヵ月以上メールも繋がらない――そんな二十七歳の女性の行方を追う「絶対零度」ほか二篇を収録。
離婚した杉村三郎は私立探偵事務所を設立。ある日、亡き父が生前に残した「昔、人を殺した」という告白の真偽についての調査依頼が。
沢渡三姉妹が山奥のホテルで毎秋、開催する豪華なパーティ。不穏な雰囲気のなか、関係者の変死事件が起きる。はたして犯人は——
ピエール・ルメートルが放つ傑作ミステリ、カミーユ警部シリーズの三部作を合本に!
死んだ男を囲む二人の女を描いた「このたびはとんだことで」、奇妙な青春譚「モコ&猫」など作品世界が鮮やかに広がる六つの小説集。
出張先のタヒチで再会した元彼は、誠実な今の彼とは正反対の官能的な男。抑えようとしても心は揺れる。魂が震える恋愛小説。
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