作品
東京は日本橋区の生れで、和菓子屋の九代目の長男。小林さんが出会った喜劇人や作家たち、映画を語る「週刊文春」連載の最終巻。
野坂昭如さんとの往復書簡。熱くて激しいメッセージ、涙なしには読めません。阿川佐和子、吉永小百合、瀬戸内寂聴ほか37人と。
大傑作『古事記』。日本人はこの書物をどのように読んできたのか。我々にとってカミとは――。神話と日本語の成立に迫る名ガイド。
映画界に活気が戻りつつあります。映画は時代を映す鏡。新鮮な感覚の「面白映画」の魅力をとことんお伝えします!
離婚を望み決死の覚悟で寺に駆け込む女たちの強さ、家族の絆を描いて胸に迫る、涙と笑いの物語。十年をかけて紡いだ感動の遺作。
離婚を望み、寺に駆け込む女たち――。夫婦の揉め事を解きほぐすと見えてくるのは、人の切なさ温かさ。十年をかけて紡がれた連作集。
幼時に父と死別、一家離散して仙台のカトリック系養護施設で過ごす少年の切実な哀しみと希望。演劇・文学界の巨人、感動の原点
江戸時代、虐げられた女たちは鎌倉の東慶寺に駆け込み、夫との離婚を訴えた。夫婦の絆と「ゆるし」を描く、静かな感動に満ちた連作短篇
その寄せた眉根の「悲哀」が物語るものは? 興福寺建立から東大寺大仏までの天平の世に、「日本的なるもの」の源流を解き明かす
「古事記」は日本語、国の成り立ち、列島人の心が濃縮されたタイムカプセル。記紀神話の世界をより刺激的、実証的に読み解く好ガイド
妻美知子との出逢いから玉川上水心中まで、天才作家の後半生を描き、大佛次郎賞、和辻哲郎文化賞を受賞した太宰治評伝の決定版!
太宰治の繊細な心を、太宰への深い理解と愛情をもつ著者ならではの視点で描く秀作長篇小説。幼少時代から精神病院に入るころまで
インパール戦にならぶ全滅戦で片腕を失い生還した下級兵士の老いゆく日々。風化する記憶、言葉にならぬ怒りと悲しみを描く名品
太宰の創作活動に果した妻の役割と、作品とキリスト教との関わり。新しい側面に光をあて、「井伏悪人説」の真相にも迫る渾身の評伝
A・ドロン、R・テイラー、T・パワーら美男スターの悩みと哀しみ。「旅情」「終着駅」「シェーン」など映画に見る別離。ビスコンティ、ベルイマンの美学。(長部日出雄)
昭和十四年四月。危険思想とされた「新興俳句」への弾圧を背景に、自由を求める女流俳人の愛と苦悩を描いた、本格社会派サスペンス
医療過誤という過去の罪に怯える医師は、姿なき脅迫者に追いつめられ、破滅へと向かう……。現役の医師がリアルな恐怖を描く問題作
著者の精神的故郷である仙台で、少年時代に妄想ばかりしていた男の思想的半自叙伝を、すべての権威を相対化してしまうパロディ意識で描いた愉快な青春小説。(長部日出雄)
全米図書賞を得た『私一人』につづき、舞台と映画の思い出、心に残る人たち、母親としての心情など。“素敵な歳のとり方”を綴る
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