作品
女系天皇の是非、怪しげな片仮名外来語への怒り、古山高麗雄、阪田寛夫の思い出。闊達自在、ユーモアと品格ある日本語で綴る名随筆
音楽使節として、アメリカ、ボリビア、アルメニヤ……世界中を駆け巡る著者が、訪れた国々での人々との交流、そしてそこで見つけた様々な味を綴る美味しいエッセイの数々。(阪田寛夫)
宝塚の舞台に立つ大浦みずき。大スターとなった娘と客席の父が交す恍惚と含羞の視線。また、数々の名作の紹介、小林一三や越路吹雪の面影など、創立八十年の宝塚への熱い思いを綴る。
肩の骨を折りながらも礼拝のオルガンを弾き通した八十歳の母を支えていたのは何か。その魂のありかをたどる芥川賞受賞作と、心温かに家族を描く四つの作品。(庄野潤三)
異国での体験を基調に少年の眼で世界を眺めた三木卓氏の「鶸」。東北の一寒村に近代人の見失った民俗の中に、生と死の象徴を見出した森敦氏の「月山」ほか六篇。
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