作品
常に男達の争いの的になる「災いの女」でありながら、貪欲に幸せを追い求めた白草千春―絶妙の女一人語りによる現代版・好色一代女。
栄枯盛衰、因果応報、今日も誰かが笑えば誰かが泣いている。神の気まぐれに翻弄される人々の姿を描くポップでシュールな八つの短篇。
常に男たちの注目を集め争いの元になる「災いの女」でありながら、誰よりも貪欲に幸せを追い求めた白草千春の波瀾万丈の人生。
人が降ることで有名で、誰もがみんな知っている町、ファウルズ。そんな町に送られてきたレスキュー・チーム=町の英雄たちの物語
吉本隆明、小川国夫、鶴見俊輔、瀬戸内寂聴、島田雅彦、坂本龍一、秋山駿など27人が語った天才作家・埴谷雄高の実像
1945年、東京。女学生の姉妹・有希子と久美子は自らの若い体と知恵で運命に立ち向かう。伊藤整文学賞受賞、会心の大型ロマン
脳科学者として時代の最先端で活躍しながら、文学をこよなく愛する著者が、「クオリア」という概念を武器に斬りこむまったく新しい文学論
父を突然亡くした姉妹は、遺品を持って叔父の元を訪ねる。湖を背景にゆったりとした時間を過ごす二人の間には逃れ難い葛藤があった
戦中から戦後へ、美しい姉・有希子と妹・久美子は、過酷な運命を辿りつつも、未来を信じた――戦後60年を迎え描かれた大型ロマン
昭和初期、濃密な男女の情痴世界。愛する男から虐げられつづける女にとって、魂の救済とは何だったのか。第86回文學界新人賞受賞作
絶対絶命の日本文学にあって読むべき作品、語るべき作家とは? 文学の「今」と真向から対峙し続ける当代一の批評家の最新文藝評論集
最近の文芸誌がツマラナイ。「文学」はどこへ行ったのか。怠慢な文壇を厳しい目で批評する、初の“文学のフィールドワーク”
愛、性、外国、読書遍歴、日常生活……。あらゆる視点から山田詠美の文学世界を浮き彫りにし、創作の原点にせまる9つの対話を収録
中田英寿にバイアグラおじさん、はたまた清潔、節約、コレクション、愛と性……辛口批評の二人が世紀末の有象無象をメッタ斬り!
首都郊外に家族と暮らす作家千鳥は酒と女にあけくれつつ、震災や頻繁に殺人がおこる世の中から、子供を救おうと世界を奔走する
当代きっての評論家と小説家が、社会・政治・経済・文学・芸術・家政と様々な角度から世紀末日本の実情をユーモアを交え鋭く分析する
祇園の商店街で育った新吉は旧態依然とした人びとの暮しが気に入らない。東京の大学に合格、いざ町を離れるとなると……。祇園育ちの筆者が描く抒情溢れる青春小説。(島田雅彦)
エイズは人類の敵か、友か? おカマ、上流人士、天才科学者、そしてエイズ・ウィルスが織り成す哄笑の人類進化論小説。これを読まずして、九○年代は語れない!(浅田彰)
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