作品
東京の郊外に住む年老いた夫婦を見守る三人の姉妹。そして母の死はゆっくりとやってくる。昭和に生きた人々の息遣いが聞こえてくる
短篇の名手が、深遠なカタルシスを紡ぎ出す。すべて「書くこと」をテーマに、さまざまな日常の忘れられない瞬間を描いた珠玉の十篇!
戦後間もない昭和26年の冬。小学三年生のすずの家に生まれたばかりの子犬がやって来た。デルと名付けられた犬と家族の真の愛情物語
幼馴染のベーシストの交代を条件にメジャーデビューを決めた葵。音楽の神はますます彼に愛を注ぎ――奪い始める。圧巻のバンド小説。
青森、京都、横浜・・・。思い出の地で紡がれる珠玉の物語集。「光る海」「兄と妹」の2編を収める。
元AV女優にして東大大学院修了の作家・鈴木涼美の、衝撃的デビュー中編。夜の街に立ち込める「死」を描き切る新世代の日本文学。
貧困、基地、軍用地主……「沖縄の暗部」に踏み込み、知られざる本当の沖縄の姿をフィクションで抉り出す問題作!
松井まどか、高校2年生。優しさと気遣いの定型句に苛立ち、肉体から言葉を絞り出そうともがく魂を描く、圧巻のデビュー作。
現実こそ正義。好きな言葉は「原価いくら?」の私は、カルト商法を始めようと誘われ――。信じることの危うさと切実さをめぐる8篇。
時は2004年、貫多は小説「けがれなき酒のへど」でついに文壇にデビューする。奮戦する新進作家の日々を描く遺作長篇1000枚。
晴朗な知性に裏打ちされた静謐な筆の冴え。あるときは栄光、またあるときは汚辱。途方もない血族の闇を剔出する自伝的小説集。
「捨てないで、……私を」ラブドールと暮らす男が、生身の女性と恋に落ちた。前途で男を待ち受ける危険と陥穽とは?
洋服店を営んできた父を襲った悲劇。父の遺したノートから浮かび上がる日本近代史の闇。現役医師が描くハンセン病患者の壮絶な軌跡。
『ベルリンは晴れているか』の深緑野分、最新作。映画を愛する全ての人に贈る、感動の人間賛歌
腹が破裂して、死にますよと言われた。三度の入院、飼猫の手術、コロナ――痛みは私を歴史や宇宙の謎へ導いていく。著者渾身の一作。
ダ・ビンチ、ピカソ、デュシャン、葛飾北斎、三島由紀夫、黒澤明……横尾アトリエの隣の森では、芸術家たちが時空を超えて語り合う!
芸人、ミュージシャン、俳優……と八面六臂の活躍をするマキタスポーツが、今度は自伝的小説で作家デビュー! サブカル青春漂流記。
仏文学を学ぶ兄、軍国少年の弟。二人が憧れる美少女は、息苦しい戦時下でも自由奔放。やがて兄に召集令状が…。波乱万丈の物語。
明治期の日本でコレラ等と戦った北里と鷗外。「感染症学」を通じて、国民の命を守ることに奔走した二人は、なぜ道を違えたのか。
直木賞作家4名と“小説を音楽にするユニット”YOASOBIの夢のコラボレーション。日本エンターテインメントの最前線&最高峰!
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