作品
殿・利忠を支えながら、藩の借金を完済した七郎右衛門。だが黒船の襲来により、時代は大きく変わろうとしていた。新感覚歴史経済小説
光秀はなぜ信長を討ったのか――。歴史の流れの中で、理想や志と裏腹な決意をせねばならなかった男たちの、後悔と無念の人生を描く。
親に捨てられ港町の旅宿で働く志鶴。宿を訪れ去っていく人々に触れながら成長していく少女を通して、幕末から明治初期の時代を描く。
武士の世に生を受け、仏像彫刻、能楽、茶道、陽明学の各分野で後世に名を残した名人四人の生涯。
朝顔栽培に熱を上げる北町同心中根興三郎は知人のおみねから家出した友人を探してほしいと頼まれる(くだりの小紋)。ほか五編収録。
将軍の子として生まれながら、父・秀忠と生涯親子の名乗りをあげなかった保科正之。不遇な生まれを力に変えた男の半生を描く連作集。
水戸光國との出会いにより、捨て子を集めた幕府の隠密組織「拾人衆」に加わった了助。木剣を手に、仲間たちとある疑惑を追うが――。
浄瑠璃作者・近松半二の生涯を描いた著者初の時代小説。長年のテーマ「物語の源とは」と義太夫の如き「語り」が見事に結晶!
稀代の陰陽師・安倍晴明と心優しき笛の名手・源博雅が活躍する六百万部超の人気シリーズ第十六巻。晴明と博雅の関係についに進展が!
前出雲松江藩主・松平宗衍の異常な振る舞いを描く「雲州下屋敷の幽霊」、白子屋お熊騒動に材をとった「女の顔」など五篇を収録。
かつて恋女房を亡くした江戸町名主の跡取り息子・高橋麻之助。そんな彼に、後妻とりの話がやってきたが……。人気シリーズ第七弾。
実は信長には、誰よりも物事の本質をとらえる眼があったのではないか。信長の理知的、戦略的な面に光を当てた傑作短編集。
地味で地道でいごっそう(頑固者)。真面目と理屈っぽさだけが取り柄の男が、魑魅魍魎うずまく幕末の世で成し遂げたこととは?
滅びて興る。英雄死して、梟雄生ず。中国三国時代を舞台に、人間の本性、歴史のダイナミズムを凝視する叙事詩!
おねのお陰で秀吉は城もち大名となり天下統一を成し遂げる。歴史を創るのは女と男。大笑いと愛に溢れる波瀾万丈の一生!
母が紀氏出身のため帝位を継げなかった文徳天皇の第一親王。近畿一円に多数存在する伝説の地を綿密に取材してまとめた歴史ロマン
大火で行方不明になった恋女房のお袖に似た女性がいた。そんな知らせが瓢六のもとに届く。想い人との再会なるか…。シリーズ第六作。
明治十年代半ば。銀座煉瓦街で一人の馭者が何者かに狙撃され「青い眼の子」との言葉を遺し死んだ。この意味するものは何なのか?
京の郊外で暮らす雨宮蔵人のもとに、吉良上野介の子の家人が訪れた……。『いのちなりけり』『花や散るらん』に続く三部作最終巻。
帆船が姿を消しつつあった明治半ば、最後の商いに出た北前船「正得丸」の航海と、船を下りた水夫たちのその後の逞しい人生を描く。
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。