作品
備中の港町・笠岡の宿に九歳から奉公する志鶴。薄幸な少女は、おかみに見守られ逞しく成長する。歴史小説の名手、初の人情話連作集。
江戸参府のオランダ使節定宿「長崎屋」の美しい姉妹が巻き込まれる一大疑獄「シーボルト事件」を、青春群像劇として描いた傑作長編。
菊作りで糊口を凌ぐ御家人の中江と知り合った、朝顔同心こと中根興三郎。ある日、彼は、中江と間違えられ謎の侍に襲われて……。
武士もまじる五人組が、呉服屋を襲撃し、手代を殺して大金を奪う。鬼彦組は、ひとりひとり、下手人をあげていく。剣戟捕物帳最新刊。
明治二年三月、宮古湾に碇泊する新政府軍の艦隊を、旧幕府軍の軍艦「回天」が襲う――歴史に秘められた事実を掘り起こした傑作長篇。
豊後国森藩の国許を訪ねることになった小籐次親子。三河国の薫子姫との再会を喜ぶが、姫にまたも魔の手が…。
町名主のお気楽跡取り・麻之助にそろそろ後妻の話…。そんな彼が口にしたおなごの名前とは? 江戸の謎と揉め事を悪友三人組が解決!
天候を予測するには? 鉄砲をどう運用するのか? 信長の戦の裏には合理的思考があった。天下統一までの謎を解き明かす白眉の一冊。
龍馬とともに暗殺された中岡慎太郎。庄屋の家に生まれたいごっそう(頑固者)が謀略うずまく幕末を駆け抜けた。稀代の傑物の一代記。
酒匂太郎兵衛との勝負で瀕死の重傷を負った空也は、異人外科医の手当てをうけるも意識が回復しない。江戸では磐音らが案じるが……。
幕末の江戸―甲州出身の岡っ引・吉蔵は町なかを暴走する馬に飛び乗り、惨事を防ぐ。数日後、長屋で女が殺され駆けつけてみると…。
能役者の家の長男・剛は15歳で藩主の身代わりとなる。弱小藩の決死の謀策、友の遺した言葉の謎とは?大感動、唯一無二の武家小説。
怠け者で口八丁の男が天下の覇者に――漢の始祖・劉邦の勃興から崩御後までを、敵、臣下、息子、学者など同時代人の目で描く連作集。
現代っ子4人の意識が、維新直後を生きる青年らの身体に入り込んだ! 西郷、大久保ら偉人達の側で、生きた歴史の授業が始まる。
長崎へと辿り着いた坂崎空也は、島巡りで出会った長崎会所の高木麻衣、奉行所の鵜飼寅吉と再会。西国での武者修行を続けるが……。
大身の旗本・山崎主税助の屋敷の池に妙な生き物が棲んでいるとか。謎を解く鍵は山崎家の備中の所領にある深泥沼にあるらしいのだが。
五年前、博奕打ちの貸し元を殺して逃げた伊佐吉が、江戸に戻ってきたらしい。男は何故、戻ってきたのか? シリーズ第十二弾。
仲間を殺し逃げた浪人が残したのは、伝説の名刀・井上真改。どこから盗んだのか? 真相に迫りつつも、息子の元服が気になる小籐次。
対馬にたどり着いた空也だが、朝鮮の剣術遣いとの対戦を断り、追跡をうける身となる。杣小屋では江戸弁を話す男と出会って……。
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