平岩弓枝「御宿かわせみシリーズ」
平岩弓枝「御宿かわせみ」の世界

文春ムック 永久保存版平岩弓枝「御宿かわせみ」の世界

  • 発売日:2023年07月21日

新・御宿かわせみシリーズ一覧

時は移り明治の初年。時代の混乱は、「かわせみ」にも降り懸かっていた。東吾は、戦乱で行方不明、源三郎は凶賊の手にかかり落命、麻生家も源右衛門ら3名が殺害された。
だが、麻太郎、花世、源太郎ら次代を背負う若者たちは悲しみを胸に抱えながらも、激動の時代を確かな足取りで歩き出す――

「御宿かわせみ」シリーズ

江戸の大川端にある小さな旅籠「かわせみ」。
若き女主人るいは、元・同心の娘。
誘拐、詐欺、敵討ちなど、大小さまざまの事件に巻きこまれながら、るいは一つ年下で幼馴染の恋人・神林東吾と協力し、解決の途をさぐってゆく。

一九七三年から続く本シリーズは数度にわたりテレビドラマ化。日本最高峰の人情捕物帳「御宿かわせみ」シリーズ。

著者プロフィール

御宿かわせみ(新装版)

1932年東京府の代々木八幡宮宮司の娘として生まれる。

日本女子大学を卒業後、戸川幸夫に師事、その後、長谷川伸の主宰する新鷹会で修業。

59年「鏨師(たがねし)」で第41回直木賞を当時の戦後史上最年少で受賞。テレビドラマ「女と味噌汁」「ありがとう」「肝っ玉かあさん」シリーズなどの脚本家としても多くのヒット作を生み出す。

73年から「小説サンデー毎日」に「御宿かわせみ」を連載、82年以降は「オール讀物」へと誌面を移す。

87年女性初の直木賞選考委員に就任、以降23年間にわたり選考委員を務めた。

91年『花影の花』で吉川英治文学賞、97年紫綬褒章、98年菊池寛賞、2004年文化功労者、08年『西遊記』で毎日芸術賞、16年文化勲章。

23年逝去、享年91。

関連記事