作品紹介

真面目いっぽうの銀行員の父が亡くなった後、母は声がくぐもってやさしくなった。そんな母をわたしは旅行に誘った。車に乗りなれない母とのドライブ。「あたし、真由美ちゃんの運転、ちょっとその、こわいの」母は小さな声で言った。ドライブインがあるから、と断っても持ってきた、手作りのちらしずし。野菜のおにしめ。いわしの梅干煮。旅の行き先は温泉つきの豪華な旅館。その夜、母が娘に頼んだことは……しみじみとしたショート・ストーリー。

担当編集者より
ここではない、どこかへ――そんな気持ちになったことはありませんか。偶然出会ったかつての恋人と、妻と、弟と、あるいはひとりで、お気に入りのクルマに乗り込んでドライブへ出かける、ここにはない「なにか」を求めて……。当代きっての短篇の名手8人が、その腕を競いあう、じつに贅沢な短篇集です。週末の昼下がり、お気に入りのウェグナーのチェアに腰を下ろして、ページを開いてください。ここではない、どこかへ、あなたをお連れします。(NY)

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