作品紹介

「ぼく」を通して語られる、いつか、どこかで暮らしていた人々の物語。おばさんは幼い頃、「ぼく」の母親が窓から捨てた油で顔に消えない痕がのこるが、のちに、刑務所に入った父親、交通事故死した母親のかわりに「ぼく」をあずかる。幼馴染みたち、アパートの飲んだくれのおじさん、月を見張っているおじいさん――。富とは無縁の人々を、静かな雨が包み込む。「永遠」にめぐる世界を閉じ込めたかのような奇跡的中編。

書評・インタビュー

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担当編集者より
デビュー作『緑のさる』で野間文芸新人賞を受賞して以来、『ギッちょん』『砂漠ダンス』と純文学の新人としては異例のスピードで単行本を上梓してきた山下澄人さんの四冊目です。小学生の「ぼく」が預けられている「おばさん」の家を出て父親の見舞いに行きまた戻ってくるまでを時間と視点を往来しながら描きます。死者と生ある者、人間と動物、過去と未来の境目はどこにあるのか。読者の遠い記憶を呼びさます小説です。(KH)

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