作品紹介

通夜に集まったのは昔の仲間たち。株屋、医者、実業家、冒険家……建築家の辰野が日頃は出会うことのない、ユニークな顔触れだった。
誰もが恋したマドンナ・久美子の噂に、辰野の胸は痛む。一旦は彼女を手に入れながらも、理由も知らされず、別れを告げられた過去を固く封印して、辰野は生きてきたのだった。
久美子が葬儀に現れたとき、運命の歯車が動き始める。ある者は未来を、ある者は生命を賭ける。己の愛を証すために。そして、辰野が知った真実とは?
艶やかなエロス、海の魅力と死の恐怖、男同士の黙契。
作家生活60年、石原慎太郎、最後の純愛長編小説!

担当編集者より
映画「カサブランカ」で知られるジャズの名曲「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」。「女には男が必要で 男は仲間を求める それは誰にも否めぬ真実」という一節が、本書の扉に掲げられています。「太陽の季節」から60年、石原さんが「愛着ある作品」という最新作は、誰もが恋したマドンナと、過去を知らぬ若き恋人との間で揺れる大人の純愛長編です。観音崎のホテルで恋人を抱く場面の艶やかなエロス、環礁でのダイビングと獰猛なバラクーダの恐怖、個性的な男同士の絆。少しビターを効かせた仕上がりです。

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