作品紹介

ママはいいわよべつに、刑務所に入ったって

小料理屋の女主人百々子七九歳と若い頃から女が切れない奇妙な魅力をもった七つ年下の夫。半世紀連れ添った男を何故妻は殺したのか。

担当編集者より
79歳の母が72歳の父を殺す。冒頭の一編の語り手である息子のように、実家になにげなく電話をしたら突然帰宅を乞われ、帰ると父親の死体が転がっていたとしたら誰しも途方にくれることでしょう。たとえ頼りになる姉たちがいたとしても。しかも母親は理由を語らないのです――本書はこの夫婦と子供たちをめぐる半世紀の出来事を描いた小説集。話者をかえ点景を重ねて浮かび上がる、愛情とも憎しみとも共犯関係ともつかぬ家族という魔物。人の生死より危険な日常の繰り返しを我々は生きていると感じさせる一冊です。

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