作品紹介

ダイビングのインストラクターをつとめる舟作は、秘密の依頼者グループの命をうけて、亡父の親友である文平とともに立入禁止の海域で引き揚げを行っていた。光源は月光だけ――ふたりが《光のエリア》と呼ぶ、建屋周辺地域を抜けた先の海底には「あの日」がまだそのまま残されていた。依頼者グループの会が決めたルールにそむき、直接舟作とコンタクトをとった眞部透子は、行方不明者である夫のしていた指輪を探さないでほしいと告げるのだが… 311後のフクシマを舞台に、鎮魂と生への祈りをこめた著者の新たな代表作誕生。

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担当編集者より
天童さんの長編としてはタイトな印象の本かもしれません。しかしその世界は濃密で、今までの天童作品のエッセンスを更に深化させた物語となりました。『悼む人』でひとり死する孤独に魂ごと寄り添う稀有のひとを描いた著者が、フクシマを舞台に小説を描くとき、物語の中に生まれたのは生命力を奮い立たせるものへの憧憬と渇望であり、時そのものがもたらす長い長い治癒の行程へのまなざしではなかったか――そう思いながら、伴走した一冊です。まだ五年、もう五年。節目となる年に刊行される著者渾身の作品です。

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