作品紹介

昭和二年、六苑伯爵家の令嬢・燈子(とうこ)の遊び相手として、小石川に居を構えるネオ・ルネッサンス様式の洋館に通うことになった、六苑家の職員の娘・美桜子(みおこ)。ふたりはトコとミコと呼び合いながら、主従を超えた愛憎関係に結ばれ、その後90年にわたる激動の時代をともに生きることになる-―
二人の運命はからまり、傷つけあいながらどこに終着するのか。敗戦後の日本で数奇な運命を辿りつつ、気高く生き抜く女性の強さが心に響く大河ロマン。

担当編集者より
長寿社会のこんにち、100歳近くなってもお元気な方々は、珍しくありません。けれども、彼らが生きてきた「昭和」「平成」の100年間が、どれほど激動に満ちたものだったか、想像したことはあるでしょうか。この物語は、昭和2(1927)年から2017年まで、伯爵家の娘・燈子(トコ)とその使用人の娘・美桜子(ミコ)、二人の女性の6歳から96歳にわたる90年間を、時代の空気を色濃くまといつつ、一気呵成に走りぬけます。空襲で無一文になっても、家をGHQに接収されても、家族がバラバラになっても、会社が潰れても決してくじけることなく、また立ち上がって歩き続けた、その90年間の重み。遠い昔の少女達の物語が、ぐんぐんと「今」を生きる私達の物語に近づいてくる、そんなダイナミックな小説です。作者は「食堂のおばちゃん」から作家になり、今、ノリにノッている、山口恵以子さんです。

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