作品紹介

「あなたを子供に戻してあげたい」。男が絶対に認めたくない欲望を直視した衝撃作。

50歳の音楽プロデューサー、塩原達也のもとを突然訪ねてきた29歳の奈緒。奈緒はセックスは苦手と言いながら、年上の俳優と不倫経験があり、男友達とも二人で旅行に出かけひとつのベッドに寝てしまう。理解できない奈緒の言動に、やがて達也は心を奪われるが、彼女が望んだ性のありようは、全裸で絵本を読み聞かせ子守唄を歌うことだった……。
幼児扱いされることに反発を覚えた達也だが、奈緒の甘美な毒に染められ、精神が退行する快楽に囚われてしまう。最後に達也を待つのは天国か、地獄か。
「気持ち悪い」「いやよくわかる」。『オール讀物』連載時から議論沸騰。作家で芥川賞選考委員の島田雅彦氏が、「これを読み、ヘタレを極める気になった」と絶賛する、誰にも書けなかった“純愛小説”。

書評・インタビュー

※外部サイトへ移動します

担当編集者より
感動した、泣けた……。小説を評する言葉は様々でしょうが、本当にいい作品とは二度、三度と読み返したくなる、そんな小説なのだろうと思います。『奈緒と私の楽園』はまさにそういう作品です。『オール読物』の連載時に、「こんな都合のいい女性は存在しない」という女性編集部員の反発に、男性部員が「男はみな口にしないだけで、主人公のような欲望を秘めている」と断じ、激論が起こりました。そんな両極端の反応を引き起し、物議を醸す力がこの作品にはあるのです。あなたならこの愛のかたち、許せますか?
目次
第一章 手記を巡る謎
音楽プロデューサーで50歳の塩原達也。バツイチ独身だが、前妻との間に成長した息子がいる。前妻とはよき友人関係にあり、人妻の愛子とは、野獣のような身体のつながりだけを楽しんでいる。その達也のもとを、「お母さんを探しています」と、突然訪ねてきたのが、29歳の奈緒だった。

第二章 じれったい関係
無邪気であどけない奈緒に、達也はどんどん心を奪われてゆく。セックスは苦手だといいながら、男友達と伊勢神宮に旅行に行くと奈緒から聞いた達也の心中は、どうにも収まらない。

第三章 童話とジェットコースター
ついに抜き差しならぬ局面を迎えた達也と奈緒。すべての予想を裏切って物語は激しく展開する。

感想を送る

本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。

※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、http://www.bunshun.co.jp/feedback/ から各部門にお送りください。

感想を書く