作品紹介

赤道直下の熱帯雨林、地上四十メートルの林冠部が〈カナピウム〉と名付けられた未来。
豊かなる生態系を誇る樹上には、多彩な生物が集まっていた。生命の坩堝たるこの場所で生きる少女たちは、枝から枝へしなやかに跳ぶ――。やがて〈巡りの者〉と出会った少女たちは恋を知り、ともに森を襲う試練と闘っていく。
日本SF大賞を受賞したSF巨編『華竜の宮』で人類滅亡の危機と闘いもがく人々を描き話題を呼んだ著者が初めて紡ぐ、たおやかなる少女のビルドゥングスロマン。

イラストレーション:鈴木康士

書評・インタビュー

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担当編集者より
「雨、もう来るよ」と理麻が愛琉を急かす。(中略)果実のように瑞々しい肌を晒した少女たちは、早く来い早く来いと、歌うように雨乞いをしていた。午前中から続いていた蒸し暑さには、もう、うんざりだった。少しでも早く雨を浴びたかった。洗い場から見あげた鈍色の空には、こぼれ落ちそうな雲が広がっていた――
こんなふうに、上田さんが紡ぐ森の暮らしは実に瑞々しく、生物たちの気配まで濃厚に感じられます。『華竜の宮』をはじめ海洋SFの書き手として大人気の上田さんが初めて描く森の物語、どうぞお楽しみください。
目次
第一章 林冠の少女たち
第二章 巡りを合わせる
第三章 パレの日々
第四章 巨人と会う
第五章 新しい森

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