「妻の元カレ」「手形の行方」「芥のごとく」他。銀行に勤める男たちが出会う様々な、困難と悲哀。6つの短篇で綴る、文庫オリジナル
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池上信用金庫に勤める小倉太郎。その取引先「松田かばん」の社長が急逝した。残された2人の兄弟。会社を手伝っていた次男に生前、「相続を放棄しろ」と語り、遺言には会社の株全てを大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていた。乗り込んできた長男と対峙する小倉太郎。父の想いはどこに? 表題作他5編収録。解説・村上貴史
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