作品紹介

著者の小俣福江さんは、24年前、悲報を受け取ります。息子の明浩さんがバイク事故で瀕死の重傷。救命救急病院に搬送されたのです。頭蓋骨陥没。脳挫傷。脳の一部が頭蓋骨の外に飛び出すほどの事故でした。
多くの医師が治療を諦めるところです。しかし、運良く、まだ、一般的ではなかった体温を10度ほどさげて手術する「脳低温療法」が奏功。自分で立ち上がり、発語するまでに回復しました。医学の通念を超える奇跡です。柳田邦男『脳治療革命の朝』(文春文庫)で「植物状態の患者が蘇った」と紹介され、大きな反響を呼びました。
今回の著作は、その母が綴った看護、見守りの記録です。
限りない母の愛。それに応えようとする家族、医療関係者。ここまで、母の愛は深いのか。
子を想う親の情に、こころをうたれます。
しかし、悲劇はつづきます。長男の闘病のさなか、母に付き添い、いろいろと力を貸してくれた次女が大腸がんで、40代の若さで死去したのです。
過酷な運命に翻弄される小俣さんですが、屈しません。また、息子と一緒に暮したい。常に前を向き、今日よりも明日をよき日にと念じつつ、息子にとって最良の介護の環境づくりに邁進します。
祈りを込めた詩を収録。感涙のドキュメントです。

担当編集者より
人のいのちは、母の愛によって荘厳さを増すものかもしれません。
バイク事故で瀕死の重傷を負ったピアノ調律師の息子さんは、医療関係者の懸命な治療によって、脳死寸前の状態から奇跡の回復をとげます。瞳を見開き、発語し、自分で歩くまでになりました。
いまの息子さんに最良の医療機関を見つける。医師と良好な関係を築く。通院の便のよい町に転居…。その蔭に、母のただならぬ奮闘がありました。
「涙が枯れるほど泣いた。でも、前を向こう。きっとわが子は蘇る!」
ここまで、親の想いは深いのか。母性とは、かくまで深甚なのか。
絶望の淵から這い上がる母子。感動の介護ドキュメントです。
商品情報
書名(カナ) ワタシノムスコ
ページ数 268ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製カバー装
初版奥付日 2018年04月01日
ISBN 978-4-16-008921-1
Cコード 0095

著者

小俣 福江

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