作品紹介

夫と妻、親と子の結びつきとは? 薔薇園に暮す人々を通して、深く濃いかかわりを避ける今日の人と人の関係を問う表題作ほか四作

担当編集者より
光岡さんの作家活動は、昭和五十年五月号「文學界」に、同人雑誌推薦作として、小説「卵」が転載された時に始まります。以来、光岡さんは、珠のように磨かれた短篇小説や中篇小説を、「文學界」に発表して今日に至ります。その間、『機雷』で第八十六回(昭和五十六年下半期)の直木三十五賞を受賞しましたが、熊本市から離れることなく、地元の熊本日日新聞社、そして熊本近代文学館に勤務しました。『薔薇噴水』は、そうした堅実な生活者の目差しで、この二十年の自分とこの時代の人々の心の変容を見つめた作品集です。人と人との気持ちのふれあいが希薄になり、家族の結びつきすらも淡くつめたいものになっている今日、人間本来の心身の回復の願いが託されています。作品に描かれる西国九州のあふれる光、したたる緑、海からの風……この大地の恵みの中にあれば、喪っていたものも取りもどせるかのようで、快い読後感にみたされる充実の一冊です。(T)
商品情報
書名(カナ) バラフンスイ
ページ数 288ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 カバー装
初版奥付日 1996年08月30日
ISBN 978-4-16-316420-5
Cコード C0093

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