作品紹介

「旅の話を読むのが好きだった」著者の本棚に、いつのころからか旅行記のたぐいが、目につくようになったといいます。「私にとって旅の本の中には、いつも謎めいた魅力と問いかけがあった」それが具体的にどのようなものだったのか書くことによってはっきりとさせたい――それがこの本を書く動機になりました。
宮本常一「忘れられた日本人」は民俗学の著作というより、旅をした結果できた「旅の本」である。定住することでなく移動することが人間本来の姿だ、と信じたブルース・チャトウィン「どうして僕はこんなところに」。何もない街を探して秩父の宿屋で地元の酒を延々飲み続ける吉田健一。旅に出てはそれを語る文章を書かずにいられなかった古今東西18人の旅びとたち。単行本化によせて、大岡昇平の項を書き下ろしました。
著者は冒険家・植村直己や写真家で名文章家だった星野道夫と深い親交をもった元編集者。「須賀敦子を読む」で読売文学賞を受賞し、渓流釣りの名著「イワナの夏」の著作もある、自身が「旅する人」でもあります。上質な文章で訥々と描かれる「旅」をめぐる上質なエッセイをお楽しみください。

担当編集者より
旅の話にはいつも謎めいた魅力と問いかけがあった。それが具体的にどういうものだったのか書くことによってはっきりさせたい—そんな動機から、「本の話」誌上でこの連載が始まりました。宮本常一、ヘミングウェイ、開高健、チャトウィン、吉田健一……旅を心から愛しそれを書きつけずにはいられなかった17人の作家たち。読めばきっと出かけてみたくなる、旅を巡る上質のエッセイ集です。(KK)
商品情報
書名(カナ) ホンノナカノタビ
ページ数 256ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製
初版奥付日 2012年11月30日
ISBN 978-4-16-375830-5
Cコード 0095

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