作品紹介

井伊直政は家康にむかって話を続ける。それを訊く家康の相づちは実に楽しげだ。
「十五の年、養母は、この男だけは絶対にいけないと強情なまでに言いはり、ついには髪を下ろしてしまいました。当時、今川義元公の庇護の下、繁栄を極めた駿府より、ありとあらゆる贅沢品を用意した縁談相手を前に、養母は一言、こう言い放ったそうです」
――紅はいらぬ。剣をもて。
戦国の世、女地頭と呼ばれた徳川四天王・井伊直政の養母、井伊直虎。彼女の熾烈な一生を描いた、『トッカン』の著者がおくる渾身の歴史エンターテインメント!

担当編集者より
テレビドラマ化もされた『トッカン』がブレイク中の著者初の歴史小説の登場です。天正14年の晩春。徳川家康は井伊直政の養母、直虎に興味をもち、井伊家出生の謎が明かされる——。遠州の名門・井伊家23代目当主、直盛の娘・香は、不吉な気配を感じる能力があった。許婚である亀乃丞の父が謀反の疑いで殺害されたため、亀之丞にも追っ手がかかるが香の提案で逃げのびる。許婚を失い、14歳になった香に縁談の話が出るが、香は皆の前で刀をとって髪を下ろしてしまう。戦国の世に剣を持たず、紅もつけず激動の人生を歩んだ女の一生を、夫を陰で支える女たちとともに描いた渾身作。(SY)
商品情報
書名(カナ) ケントベニ
ページ数 384ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2012年11月10日
ISBN 978-4-16-381760-6
Cコード 0093

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