作品紹介

OLをリストラされたことをきっかけに、祖父母から譲り受けた「玉阪人形堂」店主となった澪。人形制作に関しては素人の澪だったが、押しかけアルバイトの人形マニア・冨永と、高い技量を持つ訳あり職人・師村の助けもあって、人形堂はそこそこにぎわいを見せていた。一時店はは閉店の危機に見舞われたが、資産家の坊(ぼん)でもあった富永が共同経営者の立場に立つことで、その危機は去った――。今日もこの小さな店には人形に関する様々な難題が持ち込まれる。赤いマーカーの汚れがついてしまったリカちゃん人形、グループ展でなぜか壊されてしまう人形作家の「ある作品」、髪が伸びる市松人形とその作者の謎、盲目のコレクターが持ち込んだ小田巻姫の真贋――。思いがこもった人形は、実は人間にとても身近な存在であることを、津原氏は円熟の筆で描きます。今まで自分の近くにあった人形は何であったか、自分の込めた思いは何であったか、その追憶と郷愁も誘う絶品「人形」連作集の第二弾。

担当編集者より
口紅の付いたリカちゃん人形、髪が伸びる市松人形、盲目のコレクターが持ち込んだ小田巻姫の真贋――。津原氏が紡ぐ様々な人形の物語は、あらためて人形の人間への近しさを改めて教えてくれます。工房見学のみならず、実際に自ら人形制作をした津原氏が記す人形のリアリティは、貴方の収集欲に再び火をつけるかも。別冊文藝春秋連載作に「ピロシキ日和」「雲を越えて」の書下ろし二作を加えた「たまさか人形堂」シリーズ第二弾。
商品情報
書名(カナ) タマサカニンギョウドウソレカラ
ページ数 224ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2013年05月25日
ISBN 978-4-16-382100-9
Cコード 0093

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