作品紹介

それは人生のエアポケットのような、不思議な5日間だった――。40歳を目前にして離婚した「私」は、幼なじみで従妹のちどりと偶然同時期にヨーロッパに滞在し、一緒にイギリスの西端の田舎町・ペンザンスに小旅行に出かけることになった。ちどりもまた、心に空洞を抱えていた。幼い頃に両親が離婚した後、親代わりに育ててくれた祖父母を相次いで亡くし、ひとりぼっちになってしまったのだ。さびれた海辺の町で、二人は昔話にふけり、互いの人生を振り返る。とりわけ思い出されるのは、ちどりの祖父母が経営していた、「スナックみどり」の光景だった。常連たちがまるで家族のように寛いだ時間を過ごし、またそれぞれの仕事に帰っていく。そこにはささやかだけれど、しっかりとした幸福感が満ちていた。そんな思い出を確かめ合いながら、二人は少しづつ寂しさを埋めていく。そして3日目の夜、二人の間にある「事件」が起きる……。
限りなく繊細な表現で、人が人に寄り添うとはどのような事かを問いかける傑作小説。あなたもきっと「居場所」が見つかります。

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担当編集者より
『スナックちどり』というタイトルですが、酒場小説ではありません。舞台はイギリス西端の小さな海辺の町・ペンザンス。40歳を目前に離婚した「私」と、身寄りをすべて亡くしたばかりの従妹のちどり――。人生の踊り場に迎えた二人の女が過ごした不思議な五日間が、静かな筆致で描かれます。タイトルの由来は、ちどりの祖母が経営していた「スナックみどり」から。家庭でもなく、職場でもないけれど、そこに行けば誰かがいて悩みを受け止めてくれる。そんなあなただけの止まり木が、本書を読めばきっと見つかります。
商品情報
書名(カナ) スナックチドリ
ページ数 176ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2013年09月30日
ISBN 978-4-16-382510-6
Cコード 0093

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