作品紹介

母が殺された――その悲しみの葬儀の席で逮捕連行されたのは、弟だった。

大企業勤務のエリートサラリーマンの父、良妻賢母を絵にかいたような料理上手の母、幼いころから両親の期待を一身に背負い、溺愛されてきた弟、そして彼らのなかで、ひとり除けものであるかのように成長した主人公、葉山和弘。
遺棄死体となって発見された母親の被疑者が弟であったことで、父親は頑なにて弟の無実を信じ、反証を得ようとするのだが――。

担当編集者より
カイン・コンプレックスという言葉を耳にしたことはあるでしょうか。親から差別的な愛情をうけた兄弟に生じる心理的葛藤というと思い当たる方もおられるかもしれません。本書は、母を何者かに殺された主人公が嫌疑をかけられた弟の無実を信じ、父と共に真相を求めるミステリではあるのですが、同時に一見理想的に見える家庭で愛情を不平等に与えられて育った兄弟の物語でもあります。犯罪がなぜ起こったかを越え、主人公にとって家族とは何だったのか、彼にやり直すことはできるのかという問いが重く胸に残る長編です。
商品情報
書名(カナ) エデンノハテノイエ
ページ数 280ページ
判型・造本・装丁 四六判 小口折 並製カバー装
初版奥付日 2014年09月15日
ISBN 978-4-16-390120-6
Cコード 0093

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