作品紹介

介護施設に毎週、マッサージ治療の機能訓練に通う主人公の鍼灸師。五十山田さん(仮名)のひどい首凝りをほぐすうちに浮かび上がる、日中戦争の記憶とは――?

ホモサピエンスとは、人間の、人間らしさを脱ぎ捨てた姿。
「還ってしまっていいのですか? 人のかたちをした獣に」と呼びかける
幻の少女の声。

ユーモアと軽快さを武器に、異文化間の緊張をやわらげようとする試み。
整体で身体の記憶と歴史を探る、第154回芥川賞候補作!

担当編集者より
中国と日本との歴史を主題に、ユニークな小説を書いてきた松波太郎さん。本作はなんと整体で身体の記憶と歴史を探ろうとする意欲作です。主人公は、介護施設でマッサージを行う鍼灸師。年老いた五十山田さん(仮名)のひどい首凝りをほぐすうちに、戦争体験を知ることになって……。首は身体と頭部をつなぐ、橋の役割をもった部分。身体を大陸に、頭部を日本になぞらえ、橋の血流の悪さを解消しようとする願いもこめられています。第154回芥川賞候補作です。
商品情報
書名(カナ) ホモサピエンスノシュンカン
ページ数 128ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2016年02月10日
ISBN 978-4-16-390413-9
Cコード 0093

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