作品紹介

新しい光に満ちた第五歌集。

「電信柱抜けそうなほど揺れていた」震度7とはそういうことか
空腹を訴える子と手をつなぐ百円あれどおにぎりあらず
子を連れて西へ西へと逃げてゆく愚かな母と言うならば言え

東日本大震災発生当時、東京にいた著者が仙台の家に帰れたのは、4日後だった。余震と原発事故が落ち着くまでと思い、翌朝息子の手をひいて、西へ向かう。

醬油さし買おうと思うこの部屋にもう少し長く住む予感して
第三者的には「軟禁」とも言える車を持たぬ離島の暮らし
「オレが今マリオなんだよ」島に来て子はゲーム機に触れなくなりぬ

紆余曲折ののち、沖縄の石垣島に住むことになった親子。豊かな自然、地域の人々との密な触れ合いは、様々な変化をもたらした。

愛、発見、出会い――。かけがえのない石垣島の日々から生まれた第五歌集。

解説・松村由利子(歌人)

商品情報
書名(カナ) オレガマリオ
ページ数 176ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2017年08月10日
ISBN 978-4-16-790915-4
Cコード 0192

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