作品紹介

戸の街を舞台に、おっとりした菓子職人の兄、商才に長けた弟が菓子屋を切り盛りする「藍千堂」シリーズの第2弾。今作は、人日(じんじつ)、上巳(じょうし)、端午(たんご)、七夕(しちせき)、重陽(ちょうよう)といった五節句を題材に、それぞれの風物詩である和菓子が登場する。

菓子一辺倒”だった兄・晴太郎が訳あり子持ちの後家に恋をして、奮闘するのも読みどころの一つ。晴太郎が惚れた相手の元夫は、奉行所を牛耳る悪党。様々なトラブルに巻き込まれるが、弟の幸次郎や、職人の茂市ら周囲の人々に助けられながら、晴太郎は一世一代の大勝負に出る。物語を読みながら、思わず胸が熱くなるのは、好きになった女性や周囲の人すべてを幸せにしたいと願う、晴太郎の生き方に胸を打たれます。

著者が考案したオリジナルの和菓子も魅力的。第5話に登場する子戴(こいただき)は、宮中の祝儀に使われたのが始まり。赤いもち米で作った餅を平たくしてくぼみをつくり、小豆餡を載せるものだが、藍千堂オリジナルはもっと涼やかだ。

和菓子屋「藍千堂」をめぐる物語の世界が広がり、奥行きをもたせて描かれています。
スイーツ評論家の姜尚美さんの解説も読みどころのひとつです。

目次
羊羹比べ――人日
母と似た女――端午
青の星川――七夕
思い出話――重陽
ひいなの祝い――上巳
解説
商品情報
書名(カナ) ハレノヒニハ アイセンドウカシバナシ
ページ数 320ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2018年07月10日
ISBN 978-4-16-791101-0
Cコード 0193

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