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文春学藝ライブラリー

デフレ不況をいかに克服するかケインズ1930年代評論集

ジョン・メイナード・ケインズ 松川周二編訳

  • 定価:本体1,120円+税
  • 発売日:2013年10月18日
  • ジャンル:政治・経済・ビジネス
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作品紹介

1930年代のケインズは、直面した経済的困難に対して、問題の本質を理論的に解明し、具体的で現実的な政策手段を提案した。そして、理論的著作の執筆だけでなく、新聞や雑誌への寄稿、あるいは講演という形で、より広範な市民に向けて、みずからの考えを噛み砕いて、積極的に提示し続けたのである。その優れた著作からだけでは掴めない、ケインズのもう一つの魅力と重要性は、ここにある。
デフレ大不況、財政問題、国際通貨問題、貿易問題など、ケインズが格闘した諸問題は、いずれも、今日のわれわれが直面している問題でもある。具体的に、ケインズは、①雇用の創出効果は広範に及び、十分に大きいこと、②財政への悪影響は、一般に考えられるよりも小さいこと、③正常水準からの物価上昇は、景気回復に必ず伴うものであり、インフレではないこと、④長期金利の上昇を招いて民間投資を締め出したり、国債の借換コストを上昇させたりはしないこと、などを主張した。まさにこれは、今日の脱デフレ政策と通底するものである。
そこで、本書は、「失業の経済分析」「世界恐慌と脱却の方途」「ルーズベルト大統領への公開書簡」「財政危機と国債発行」「自由貿易に関するノート」「国家的自給」「人口減少の経済的帰結」など、1930年代のケインズの重要論稿を十数本、精選し、「世界恐慌」「財政赤字と国債発行」「自由貿易か、保護貿易か」「経済社会の国家の介入」といったテーマ別に編集した。
本書に収録された、いずれも未邦訳の諸論稿は、ケインズの時代と共通する経済的問題に直面するわれわれにとって、多くの示唆や教訓を含み、今後の指針ともなりうるだろう。

書評・インタビュー

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担当編集者より
21世紀の今、ケインズならどうするか? デフレ不況、失業、財政赤字、国債発行、自由貿易と保護貿易、為替レート、人口減少など、一九三〇年代のケインズは、今日にも通じる諸問題に取り組み、平明な言葉で分析と政策提言を行いました。そのうち、いずれも未邦訳の重要論稿を十数本精選・訳出したのが本書です。大部な理論的著作は敬遠したい読者にも、ケインズの資本主義観・経済理論・政策提言のエッセンスをご理解いただける評論集です。
商品情報
書名(カナ) デフレフキョウヲイカニコクフクスルカ ケインズセンキュウヒャクサンジュウネンダイヒョウロンシュウ
ページ数 256ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2013年10月20日
ISBN 978-4-16-813005-2
Cコード 0198

著者

ジョン・メイナード・ケインズ

松川 周二翻訳

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