インタビューほか

これだ! 今、こういう本を読みたかったんだ!<後編>

「本の話」編集部

『武士道ジェネレーション』刊行記念 書店員座談会

青春を剣道にかける女子、あの『武士道』シリーズの「強さは力」剛の香織と「お気楽不動心」柔の早苗が帰ってきました! 高校卒業から6年、それぞれ道を歩き出した2人を待ち受けるのは――。最新作の刊行を記念して、3名の書店員の方に、このシリーズの魅力について熱く語っていただきました。

いい作品は自分の中に跳ね返ってくる

白井 私は師匠、玄明。多くを語らずして。

勝間達人の域ですね。

内田 そう。あの妥協しないところもいいですよね。やっぱり道場は自分限りという。 香織を後継者として認めているのか認めてないのかよく分からないけど。

紀伊國屋書店新宿本店 白井恵美子さん

白井 そう。あえて白黒つけない。

内田 グレーな決着だって本文にも書いてありましたよね。それはなんか、すごい玄明らしさっていうかな。長生きしてほしいですね。

白井 そうですね。愛情を感じましたね。

内田 うんうん。厳しさの中にね。

勝間 メチャメチャ香織を好きな感じがしますよね。

白井 香織が継ぐって、たぶん相当うれしいと思う。

勝間 すごいうれしいけど、隠してるんじゃないですか。

白井 あと、香織を試してるみたいな。

勝間 香織が今回かなり大人になったっていうか、成長してますよね。芯は変わってないんですけど。みんなだんだんちょっとずつ成長していっている。香織が特に『ジェネレーション』でものすごく成長した。強さのイメージもどんどん研ぎ澄まされて、余計なものが落ちていっているような感じで。

白井 道場もこの子なら守っていってもらえるかな、みたいな、読んでいて安心感がありました。

内田 責任感を持って守らなきゃいけないものがはっきりしているから強くなれるというかね。なんかそういうものが、本当に短い期間で密度が濃く成長しているというのが分かるってすごいですよね。

白井 そうですよね。


武士道エイティーン

武士道セブンティーン

内田 『武士道』のシリーズはそれぞれ完結しているっていう読後があったと思うんですよね。『エイティーン』以降の話は、それぞれの読者の中で想像というか、成長させるっていう。ところが、『ジェネレーション』の物語が出てきた、その驚きはありますよね。

勝間 でも、ちゃんとみんな自分の道を、武士道を貫いてましたよね。『ジェネレーション』の最後に、今度は伝えていくみたいなのがあったのがすごい良かったです。

内田 そうやって受け継がれていくのが武士道っていう貫かれた考えがあって、道場を守っていきたいと香織が思う。僕らもそれを応援したいと思うし、それが、自分の一番大事なものは何だろうとか、自分が一生涯かけて貫いていくものは何だろう、伝えていかなきゃいけないものは何だろう、自分にそういうものがあるかなとか、自分の中に跳ね返ってきました。いい作品って跳ね返ってくるんです。だから、すごくいい物語だなと思って。

白井 きれいな終わり方でした。読んできて良かったなって思います。

内田 かっこよかったですね。これを僕も伝えていくのが仕事なんだって、いい本と出会うと当たり前のことを思うんですよ。僕の仕事は、いい作品に出会ってそれを一人でも多くの人に伝えて繋げていくっていうことなんだ、っていうシンプルな思いが甦ってきます。そういった意味でも、ものすごくテンションがあがりますね。

勝間 あらためて自分の生き方を貫いていけてるかなっていうのは、読んで感じました。それを子どもに見せられるのかって。

白井 ストーリーの面白さだけじゃなくて、メッセージ性も感じられますよね。

内田 そう。伝わるものがあるんですよ。勝ち負けじゃなくてっていうのが、本当に奥深いですよね。大切に守るべきもののために体を張ってというところで、本当の意味での武士道を教えるっていうか。魂の部分に触れる感じがある。武士道とは死ぬべきものじゃなくて、やっぱり生きるためのものっていうか。そういう本当にシンプルなメッセージが貫かれていて、ストーリーも本当に面白く入ってくる。

白井 剣道ってこんなに奥深いんだって思いました。

武士道ジェネレーション
誉田 哲也・著

定価:本体1,500円+税 発売日:2015年07月30日

詳しい内容はこちら

武士道エイティーン
誉田 哲也・著

定価:本体640円+税 発売日:2012年02月12日

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武士道セブンティーン
誉田 哲也・著

定価:本体630円+税 発売日:2011年02月10日

詳しい内容はこちら  特設サイトはこちら

武士道シックスティーン
誉田 哲也・著

定価:本体640円+税 発売日:2010年02月10日

詳しい内容はこちら  特設サイトはこちら



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