作品
謹厳実直な亡父に隠し子がいた。衝撃の事実と妹の存在を知り、平蔵はひと肌脱ぐ。一方、おまさは女盗賊に気に入られ、満更でもない。
伊東甲子太郎を慕い新撰組に入隊、後に赤報隊に身を投じた久留米藩脱藩隊士、篠原泰之進。彼の目を通じてみた新撰組の隆盛と凋落。
秀吉が利休に切腹を命じた理由は信長時代まで遡るものだった…八十四歳の作家が膨大な史料から真相をあぶりだす歴史ミステリー。
江戸のおんなを描いて「不世出の名人」と評された杉本章子、最後の傑作。大店の若新造から転身した人生の機微を描いて、泣かせます。
剣の腕を買われ、火付盗賊改に加わった徳右衛門。大店に押し入った賊の仲間割れで殺された男により、窮地に立つことに。一家離散!?
「当代、まれに見る名人であった」と平蔵の会話にあの秋山小兵衛が登場したりと、著者の遊び心が随所にうかがえる。これぞ円熟!
著者が鬼平ベスト5に選んだ「瓶割り小僧」を収録。ほかに、平蔵が自身のかなしみを吐露する「春の淡雪」など心に沁みる作品揃い。
奏者番に取り立てられた水野備後守はさらに出世を目指すが、由井正雪の乱に係わったことでその裏にある驚くべき陰謀に巻き込まれる。
「耳袋」の刊行を根岸に願い出ていた版元が何者かに殺された。評定所の会議で根岸に嫌疑が掛かった。根岸最大の危機を迎える?!
その店はある藩の交易を一手に引き受けていたが、不審な金の動きに気づいた若旦那が調べ始めた矢先だという。鬼彦組が動き始める。
いかなる時もブレない平蔵の指揮下、命を賭して働く与力・同心・密偵のチーム鬼平。それにしても、このところ切ない事件が続くのだ。
練達の域に達したチーム鬼平の探索。しかしここ最近、お調子者の同心・忠吾ですら、生きていくことのつらさを感じる日々である。
ファン待望の第一弾は短編集『幕末』から「桜田門外の変」。「週刊文春」に連載された第一話~第十四話を収録した電子書籍オリジナル。
久蔵や和馬が若い侍に尾行られた。過去に遺恨のある者なのか。身重の香織がいる秋山屋敷は警戒を厳重にするが。シリーズ堂々完結!
一橋家に推され武蔵滝山藩三万石の藩主となった寅右衛門。〈桃源郷〉と呼ばれるこの地に眠る金鉱を巡り、寅右衛門に魔の手が伸びる。
チーム鬼平、絶好調。新婚の同心・木村忠吾への平蔵の可愛がりも舌好調。盗賊のみならず、同心たちの迷いに、長官が下す決断は?
うまいと評判の「権兵衛酒屋」に立寄った平蔵は、曲者の気配を感じた。やがて、この店で起きる事件が「平蔵暗殺」につながっていく。
可愛い故に我が子を食べようとする母、己れの詩才を恃むあまり虎になった男。都の怪異を鎮めるべく、今宵も安倍晴明と源博雅がゆく。
曹操との赤壁の戦いを前に、呉と同盟を組まんとする劉備たち。だが、呉の指揮官周瑜は、変態孔明に殺意を抱いた。手に汗握る第参部!
後一条天皇の御世、藤原道長のライバルのもとに参集した世のはずれ者達。没落貴族、市井の物売女らが鬼よりも悪辣な敵に立ち向かう。
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