作品
神風特攻隊が実施された真相や捨て石となった沖縄、さらに原爆投下からポツダム宣言の受諾をめぐる混乱など、手記や記事から浮かび上がらせる。
なぜ日本が太平洋戦争へと至ったのか、ナショナリズムの高揚が軍部を暴走させていくさまを、当事者たちの告白も交えながら、明らかにしていく。
絵師の修業に出ていた一人息子の伊与太が、兄弟子と喧嘩をして実家に帰ってきた。伊三次とお文の心配をよそに伊与太は働きだすが…。
髪結いの伊三次と芸者のお文。仲のよい夫婦をめぐる騒動を、江戸の夜空にかかる月が見守っている。大河ロマン的な人情時代小説です。
伊三次の息子・伊与太が秘かに憧れる女が死んだ。しかし葬式の直後に、彼女の夫は別の女と…。円熟の筆致で伝えてくれる江戸の人情!
少年の名は「望」、のちに商王朝を廃墟にみちびいた男――。中国古代にあって不滅の光芒を放つこの人物を描きだす歴史叙事詩の傑作!
これまで「月刊文藝春秋」やその増刊に掲載された戦争体験者の手記や記事を再編集、いまあらためてあの戦争とは何だったのかを考える
小伝馬町の牢を出たばかりの男が殺された。調べを進める清七は勘定奉行に繋がる一本の糸に気付く。人気人情シリーズ第四弾。
信長の守役・平手政秀自害の真の原因は? 秀頼は淀殿の不倫で生まれた子か? 島原の乱の黒幕は? スリリングな歴史ミステリー。
芝神明宮門前町の商店街、風待ち小路。途絶えがちな客足を呼び戻そうと、素人芝居を企画するが……。市井の人々を鮮やかに描く逸品。
新大橋で身投げしようとした若い男を助けた謎の老人。どうやら近松門左衛門と浅からぬ因縁があるらしい――。シリーズ第14弾。
時は元禄。子供たちはなぜ誘拐されなければならなかったのか? 事件解決に奔走するおりんは、藩政をゆるがす悲しい現実に直面する。
安土桃山時代。権力者たちの要請に応え「花鳥図襖絵」など、次々と新境地を拓いた天才画家・狩野永徳。芸術家の苦悩と歓喜を描く。
近ごろ江戸にはやる「おネエ殺し」。おネエ同心中村は、事件解決に躍起になるが……。化け猫まるとその仲間たちが活躍する短編集。
発明家でもあった江戸時代の鉄炮鍛冶・国友一貫斎。彼が挑んだ「夢をまことに」する道具とは? 山本兼一が遺した傑作長編小説。
鏡三郎が行きつけの店で楽しむ鳥肉料理。だが鳥問屋をめぐっておかしな動きが……。鏡三郎は飼鳥屋の新三郎のために一肌脱ぐことに。
彗星が夜空を流れ、人々はそれを弾正星と呼んだ。狐憑きが帝の御所で跋扈するなか、くノ一の蛍は死霊の松永に決死の闘いを挑む!
錦絵に描かれた美女たちが、小指の先を切り取られて続けざまに殺された。女剣士・おれんは猟奇殺人犯を追い詰めることができるのか?
女誑しの男を斬って、久蔵が島流しにした浪人が江戸に戻ってきた。だが男は人目を避けるようにしており……。人気シリーズ第22弾!
女元締・右京が、江戸の街に起こる事件を鮮やかな手筋で仕切る―。急逝した著者の最後の連作短篇ほか、幻のデビュー作を特別収録!
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。