作品
かつてない熊楠像で綴る、エモーショナルな歴史小説。
娘の婚約をきっかけに一家は荒波に揺さぶられ始める。父母そして娘。三人の心は離れたり近づいたり……つむがれていく家族の物語。
人気芸人でありつつ旺盛な執筆を続ける著者が、著作4冊目にして初の中編小説集を発表。無二の言語センスと観察眼が炸裂の大注目作。
古豪・明誠学院。本選を2年連続で逃した崖っぷちチームを率いる青葉は、故障を克服し最後の箱根に賭ける。若人の熱き戦い、始まる。
戦うのはランナーだけではない。中継を担う大日テレビ徳重も、伝統の継承と視聴率のための改革で揺れる。仕事の矜持を守り切れるか?
メンバーの脱退、結婚、戦い、あの生放送、解散……。国民的スターと20年以上走った放送作家が引退と同時に贈る、奇跡の物語。
「東京都同情塔」が芥川賞を受賞して更なる注目を集める著者が、ほとばしる想像力で描く、馬と人類の壮大な歴史をめぐる物語。
フランス凱旋門賞の落雷で、日本人騎手は蹄鉄に転生した……。時空を超え、イギリス、アメリカ、日本へ。名馬たちは世界を変える!
「まだ人生に、本気になってるんですか?」 この新人、平成の落ちこぼれか、令和の革命家か?
〈アイ・ラブ・ユー〉を〈月が綺麗ですね〉と漱石が訳したとされる伝説はいかに生まれたのか? 国語教師のお父さんの推理が冴える!
ウーバーイーツの配達員のK。TikTokerの女子大生・ICO。巨大な「システム」の中に生きる二人の人生が交錯する――。
あの人が途方に暮れてたたずんでいた駅のホームに、今度は自分が立ち尽くしている。様々な形式と手法で描かれた6つの物語を収録。
血が繋がらない継母、美佐子と暮らす海は、高校一年の夏に引っ越しすることになった。転校先で出会った忍と、距離を縮めていく。
60年代米国、未婚のシングルマザーの化学者・エリザベスは男社会で大奮闘するが――世界が共感した痛快エンパワー&エンタメ小説!
父と母、兄、美容師や見習い、古道具屋のおっちゃん……大阪文学学校講師の直木賞候補作家が人の生きざまを端正に描く秀作短編6編
32歳女性の「静かな崖っぷち」。新鋭作家が奏でる、おかしさに彩られた哀しさの夜想曲。絶賛を浴びた文學界新人賞受賞作を併録。
黒蟹は日本のどこにでもある、地味な県だ。そこで紡がれる人々の営みを、土地を描くことに定評のある著者が巧みに浮かび上がらせる。
今は京都で町医者として働く、かつて将来を嘱望された雄町哲郎。誇りと希望を忘れず奮闘する医師が「幸せ」の正体に挑む感動の物語。
「おいしいごはんが食べられますように」に続き高瀬氏が描くのは、作家デビュー後の不安、そして彼女の身に起こる不可思議な出来事。
子どもの頃に見た映画の衝撃を忘れられず、少年は故郷を飛び出し、東京へ。そこで出会った恋、友人、様々な試練。青春の光と影。
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